英建設業PMI、10月は54.3で10カ月ぶり低水準 住宅建設低調
[ロンドン 6日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが6日発表した10月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は54.3で、10カ月ぶり低水準だった。住宅建設を加速させたい新政権が直面する課題を浮き彫りにした。 29カ月ぶり高水準だった9月の57.2から低下した。ロイター調査のエコノミスト予想平均55.5も下回った。 S&Pグローバルのエコノミクス・ディレクター、ティム・ムーア氏は「国内経済の改善が需要を押し上げたが、一部の企業は先週の予算案発表を前に決定を遅らせた。政策の不確実性、脆弱な消費者信頼感、借入コストの増大は住宅建設プロジェクトに対する需要の制約となっている」と指摘した。 住宅建設に関する指標は9月の54.3から49.4に低下し、6月以来初めて50を下回った。 イングランド銀行(英中銀)は9月に政策金利を5%に据え置いたが、7日は8月に続き利下げに動くと予想されている。 サービス業・製造業・建設業を含む全セクターPMIは9月の53.0から52.0に低下した。