週末は自転車旅へ 自由気ままなポタリングで小田原観光を満喫
山の景色から一転、海の町へ
さて、次のスポットへ向けて自転車を走らせること約15分。徐々に山から海の景観へと変わっていきます。 2つ目のスポットは、「漁港の駅TOTOCO 小田原」。相模湾で獲れた魚介を販売する店や、飲食店などが入ったおさかなのテーマパークです。 1階は魚介類、水産加工品、野菜、果物、調味料、スイーツと、とにかくいろんなものを売っていて、見て回るだけでも楽しい。 2~3階は飲食店フロアになっていて、小田原漁港直送の海鮮料理を味わえます。 今回は、2階にある「小田原漁港とと丸食堂」でランチに「とと丸頂上丼」を食べてみました。 多い日は1日に100食以上も出るという、この店一番の人気メニューで、小田原漁港直送の約5種類のお刺身がこぼれんばかりに盛られています。 この日はマグロ、サーモン、ブリ、イクラなどが使われていて、その量なんと約300グラム、ごはん約350グラムとあわせて、総量約650グラムとボリューム満点! 体力を使う自転車旅にぴったりです。 食事は店内だけでなくテラスで味わうこともでき、相模湾を眺めながら食べる海鮮丼の味は格別。ツヤツヤの刺身を頬張ると、口いっぱいに海鮮の旨みが広がります。 デザートにTOTOCO 小田原の人気商品「小田原漁港プリン」もペロリ。ミルクプリンの上に海の中をイメージしたゼリーがのっていて、見た目も鮮やか。 平日でも大勢の人で賑わうTOTOCO 小田原ですが、その人気の理由は漁港から直送した海産物が味わえるところ。TOTOCOは小田原漁港から5分ほどの距離にあるので、鮮度がまったく違うのだそうです。 漁港の駅 TOTOCO小田原 所在地 神奈川県小田原市早川1-28
自転車旅は、好きな場所に気軽に立ち寄れるところも魅力
お腹が満たされたら、最後のスポット「小田原城」へ向かいます。が、途中でちょっとだけ寄り道を。思いたったらふらりと寄り道できるのも、自転車旅のいいところです。 明治時代に天皇と皇后が訪れたことがビーチの名前の由来にもなっている、「御幸の浜」に立ち寄ってみました。砂浜を歩くと潮風が心地いい。 TOTOCOから御幸の浜まで民家が立ち並ぶエリアを通ってきたのですが、車だとなかなか通らないような裏道を通るのは楽しいし、渋滞などのストレスもなく快適です。 さて、御幸の浜から10分ほど走ると、小田原の観光名所・小田原城に到着。ここでは小田原ガイド協会のガイドさんの説明を聞きながら、天守閣まで散策します。 敷地は東京ドーム約2.3個分の広さがあり、天守閣に行くまでに3つの門を通ります。廃城に伴う解体や震災による崩落などによって創建当時の建物はほとんど残っておらず、現在ある天守閣などは当時の姿を再建したものなのだそう。 歴史的資料を基に再建された重厚な建物には、敵を侵入させないための石落としや矢狭間、鉄砲狭間などの仕掛けもしっかり施されており、見ごたえたっぷり。 城内には自然が多く、桜や梅の花などが城址を彩り、和の趣にあふれています。市内最大といわれる巨松や樹齢500年以上のイヌマキの姿も圧巻です。 ちなみに、以前は象や猿、ライオンもいたのだそう。天守閣の裏手にはこども遊園地もあり、豆汽車やバッテリーカーで楽しむことができます。市民にとって小田原城は、動物園や遊園地のイメージもあるのだそうです。 また、現在の天守閣は4代目で、真っ白な壁が特徴。徳川家康の時代に建築された城は白壁、豊臣秀吉の時代の場合は黒い壁が用いられることが多かったそうで、現在の小田原城は徳川家の支配下にあった江戸時代の姿が再現されています。 天守閣前で一旦ガイドさんと別れ、天守閣の内部の見学へ。 天守閣は5階建てで、小田原城の歴史的資料や武具、美術品などの展示のほか、江戸時代の天守閣にあった摩利支天像を安置していた空間を再現したコーナーもあります。小田原城に関するクイズコーナーもあるので、子どもも楽しめそう。 最上階には展望デッキがあり、360度の大パノラマは旅の締めにぴったりの壮観です! 小田原城 所在地 神奈川県小田原市城 さて、これで小田原ルートのスポットをすべて回りました。最後に自転車を返却しに小田原駅東口駐車場へ戻ります。 小田原城と小田原駅は近く、自転車で約5分。無事に自転車を返却したら、アプリの「活動終了」ボタンをタップしましょう。サイクリングルートを完走した証に「完走バッジ」を獲得できます。バッジがもらえるのも達成感があってうれしい。 小田原の自然から食、歴史まで楽しめる、充実度満点だった今回の自転車旅。何より体を動かすことが気持ちよく、日頃の運動不足が解消されて、気分もリフレッシュできました。次はどのサイクリングルートを走ろうか楽しみです! ジャパンエコトラック
佐藤由樹