リモートワークばかりで取り残されてる気がする…。若手に広がる「RTO FOMO」とは? #TrendBuzz
コロナ以降、労働環境は大きく変化しました。現在、オフィス復帰やハイブリッドな勤務形態が進む一方、フルリモートワーカーも依然として多くいる状況です。 こうしたなか、本来オフィス勤務で得られるはずの重要な機会を、リモートワークで失っているのでは…という不安感、「RTO FOMO(Return to Office Fear of Missing Out:オフィス復帰に伴う取り残されることへの恐怖)」が、海外で若手従業員を中心に広がっているようです。
若手従業員はオフィス勤務を望んでいる
RTO FOMOは、特にキャリアの初期段階にある若手従業員にとって切実な問題。 労働環境をテーマにしたメディア、WorkLifeの記事では、「リモートで働くのが好きだけど、職場での可視性を欠いていると感じることがある」「無意識のうちに不利な立場に置かれていると感じる」といったリモートワーカーの声を取り上げ、RTO FOMOのリアルを浮き彫りにしています。 また、「オフィス勤務がもっともQOLをサポートする」と考える割合が、若手従業員ほど高い(Z世代でほぼ半数、ミレニアル世代で約30%、X世代およびベビーブーマーで約16%)との調査結果を示しています。
リモートワークでは働きぶりのアピールが困難
たしかにリモートワークでは、上司や同僚との自然な交流や「ウォータークーラー・モーメント(何気ないオフィスでの会話)」が減り、信頼関係の構築や目に見えるかたちでの働きぶりをアピールする機会が少なくなります。 その結果、ネットワーキングや観察学習、上司からの直接評価といった機会が得にくく、キャリアパスの形成にとっても不利に働く可能性も。 重要なプロジェクトへの参画やメンターシップ活用の機会も減り、職場内での存在感を示すのが難しい状況が、特にリモートワーク時代に入社した若手従業員の焦りや不安を引き起こすのは無理もありません。 また、オフィスでのディスカッション内容がリモートワーカーにまで伝わりにくいのも、取り残されていると感じる要因になっています。