埼玉の私立中入試、応募者1万6千人増 昨年開校の開智所沢が倍増
10日から始まる埼玉県内の私立中学校と中等教育学校の入学試験への応募者数が前年度より約1万6千人増えていることが、県の中間とりまとめ(6日現在)で分かった。開智所沢と開智で大幅に増加したことが一因とみられる。 県のとりまとめによると、県内私立31校の内部進学を除く募集人員は3704人で、前年度より4人減った。一方、6日現在の応募者数は7万6599人で、前年度の6万517人から1万6082人増えた。20校で増加、10校で減少し、1校は増減がなかった。 最多だったのは、2024年4月に開校した開智所沢で1万5175人。前年度の約2・2倍に増加した。開智も倍増し、1万4100人だった。 倍率が最も高かったのは、前年度と同じ栄東の59・3倍。東京成徳大学深谷と本庄第一の2校は1倍未満だった。 開智所沢の太田渓介教頭補佐によると、初めての入試だった昨年は受験生に知られるのが遅かったが、今年は知名度が上がった。JR武蔵野線の東所沢駅近くという立地から、都内の受験生も集まったという。「県西部に同じ偏差値帯で共学の私立中がなかったため、新たな受験者を掘り起こした可能性もある」と話す。 学校ごとの応募状況は、県のウェブサイト(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/nyuusi.html)に掲載されている。(杉原里美)
朝日新聞社