緊急時の変電所の見回りにドローンを活用 中電がテスト飛行を公開
中部電力パワーグリッドは11日、名古屋市港区の寛政変電所において、ドローンで変電所内を巡視するテスト飛行の様子を公開しました。 設備の故障や自然災害が発生した場合、変電所の詳細な状況を把握するためには人による巡視が必要ですが、山間部の変電所は出向くまでに時間がかかることや、機器の上部などは人による巡視が困難なことなどが課題となっていました。 こうした課題の解決に向けて、同社は株式会社センシンロボティクスと共同で、変電所の巡視にドローンを活用する研究を2023年度から開始。変電所内のドローンを遠隔で起動・操作して巡視を行うことで、状況把握までの時間や停電時間の短縮が期待されています。 本格運用に向けて研究が進められ、11日、寛政変電所で実際にドローンを飛ばすテスト飛行の様子が公開されました。ドローンはプログラムされた巡視ルートを問題なく飛行。ルート上に置かれた障害物も自動で回避することに成功しました。 同社の担当者によると、2024年9月から試行運用を開始し、2025年度には本格的な運用開始を予定しているということです。