横浜流星「この暑い中で火事。メチャクチャ〝べらぼう〟」 15日に撮影開始の25年大河『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』、第1話から火事シーン
俳優、横浜流星(27)が21日、松竹京都撮影所で行われた2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(1月5日スタート、日曜後8・0)のロケ取材会に出席した。初大河で江戸時代中期の〝メディア王〟こと蔦屋重三郎を演じる横浜は、りりしいちょんまげ姿をお披露目。撮影初日が大火シーンだったといい、「この暑い中で火事。メチャクチャ〝べらぼう〟だな」と笑わせた。 前夜からの激しい雨も上がり、〝蔦重〟こと蔦屋重三郎に扮して、江戸市中を歩く撮影風景を公開した横浜。直後の取材会には「蔦重でいればいいのか、横浜流星でいればいいのか戸惑いがある」と苦笑いで現れた。 「(1話の)冒頭から撮れたので、すごく気持ちが入った。京都という空気がキレイで自然に囲まれながら蔦重として生きていて、これから1年半、蔦重とともに成長していけたら」 ドラマは5月27日に関東近郊で収録が始まり、横浜は15日に京都でクランクインした。 舞台でこそ時代劇の経験はあるが、撮影開始から1週間。「自分自身、久々のドラマなので撮影スピードに驚いています。このスピードについていきながら、スケールの大きなセットなど昔ながらの感じを味わえるのは初めて」。手探りの毎日が続いている。 役についても「度胸も責任感もダサさもあって、すごく人間臭い男。内面の部分は共感できるところがたくさんある」とする一方で、「表面の部分は自分と正反対。自分も陰な方ではないけど、底抜けに明るい。あんなに顔の表情がコロコロ変わるタイプではない。そこはいつも、朝からアクセル全開でやっています」と明かした。 タイトルに掛け、撮影に入ってからの〝べらぼうな出来事〟を問われると、1話の大火シーンと即答し、「この暑い中で火事。メチャクチャべらぼうだなって思いましたけど、そのおかげで、必死さが無意識に出たので助かりました」と充実の笑みを浮かべた。 大河で江戸時代中期を描くのは初。「初めてだからこそ、そこに挑戦できるのはうれしい。コロナでエンタメが落ちているときにお話をいただいて、エンタメをもっと豊かにしたいと思った。見てくださる方の心が豊かに明るくなればいいな、と。そのために全力で」と完走を誓った。(笹井弘順) ■「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
江戸時代中期に浮世絵師の喜多川歌麿らを見いだし、東洲斎写楽を世に送り出したことで知られる快男児・蔦屋重三郎の人生を描くオリジナル作品。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子さんが担当する。京都ロケは14日から今月下旬まで東本願寺、智積院、長岡京市の光明寺や、京丹波町の京丹波オープンセット広場などで敢行。横浜のほか田沼意次役の渡辺謙(64)、花の井役の小芝風花(27)、田沼意知役の宮沢氷魚(30)らが参加する。