マンチェスター・ダービーで勝ち越し点を奪ったフォーデン [写真]=Getty Images

　プレミアリーグ第27節が3日に行われ、マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。 【動画】マンCが鮮やかな逆転勝利！ マンUとのダービー制す 　リーグ戦で直近11試合無敗と好調を維持しているマンチェスター・シティ。前節終了時点では首位リヴァプールと「1」ポイント差の2位につけ、熾烈なタイトルレースを展開中だ。対するマンチェスター・ユナイテッドは前節フルアムに1－2で競り負け、リーグ戦での連勝が「4」でストップ。現在は6位につけているが、チャンピオンズリーグ（CL）出場圏内の4位アストン・ヴィラと暫定「11」ポイント差、ヨーロッパリーグ（EL）出場圏内の5位トッテナムとは「6」ポイント差となっている。 　首位との「1」ポイント差を維持したいマンチェスター・シティと、欧州コンペティション出場圏内浮上に向けて勝利が欲しいマンチェスター・ユナイテッド。昨年10月の前回対戦は3－0でマンチェスター・シティが完勝。今シーズン2度目の“マンチェスター・ダービー”はどちらに軍配が上がるだろうか。 　序盤からマンチェスター・シティが圧倒的にボールを保持し、数多くのチャンスを創出。開始早々から押し込まれる展開となったマンチェスター・ユナイテッドは8分、GKアンドレ・オナナが最前線へパントキックを送ると、これを収めたブルーノ・フェルナンデスがルベン・ディアスを背負いながら後方へ落とす。走り込んだマーカス・ラッシュフォードが右足を振り抜くと、強烈なシュートがクロスバーを叩いてネットを揺らし、先制に成功した。 　ビハインドを負ったマンチェスター・シティは攻勢を強め、14分と19分にケヴィン・デ・ブライネが起点となった攻撃からフィル・フォーデンに決定機が訪れるが、いずれもGKオナナのセーブに阻まれ得点ならず。37分にはドリブルで右サイドの敵陣深くまで持ち上がったカイル・ウォーカーが後方へ繋ぎ、デ・ブライネがゴール前へ鋭いクロスを供給。こぼれ球を拾ったロドリがボックス内から強烈なシュートを放ったが、ここもGKオナナが鋭い反応を見せた。 　攻め続けるマンチェスター・シティは45分に決定機。細かいパス交換でアウェイチームを押し込むと、バイタルエリアでボールを収めたロドリがボックス内右へ浮き玉を送り、走り込んだフォーデンが頭で中央へ折り返す。これにフリーのアーリング・ハーランドが合わせたが、ダイレクトで放ったシュートは枠の上へ外れた。前半はこのまま0－1で終了する。 　後半の序盤もホームチームの時間が続く。50分、ボックス内中央で縦パスを引き出したハーランドが倒れ込みながら左へ繋ぎ、ジェレミー・ドクのシュートがディフレクトしてゴールに向かうも、GKオナナが鋭い反応を見せる。56分にはボックス右角付近でロドリのパスを受けたフォーデンがカットインから左足を一閃。強烈なシュートがゴール左上隅に突き刺さり、試合を振り出しに戻した。 　その後もマンチェスター・シティが主導権を握り続けるが、マンチェスター・ユナイテッドもGKオナナを中心に集中した守りを見せ、1－1のまま試合は終盤へ突入する。迎えた80分、マンチェスター・シティは左に開いたデ・ブライネが中央へ繋ぐと。これを受けたフォーデンがベルナルド・シルヴァとのワンツーでボックス内左へ侵入。そのまま左足を振ると、低い弾道のシュートが逆サイドネットを揺らし、逆転に成功した。 　90＋1分には最前線でロドリがボールを奪うと、パスを受けたハーランドがGKオナナとの1対1を制して2点差に。試合はこのまま3－1で終了し、逆転勝利を飾ったマンチェスター・シティがリーグ戦での無敗記録を「12」まで伸ばし、リヴァプールとの「1」ポイント差を維持した。次節、マンチェスター・シティは10日にアウェイでリヴァプールと、マンチェスター・ユナイテッドは9日にホームでエヴァートンと対戦する。 【スコア】 マンチェスター・シティ　3－1　マンチェスター・ユナイテッド 【得点者】 0－1　8分　マーカス・ラッシュフォード（マンチェスター・ユナイテッド） 1－1　56分　フィル・フォーデン（マンチェスター・シティ） 2－1　80分　フィル・フォーデン（マンチェスター・シティ） 3－1　90＋1分　アーリング・ハーランド（マンチェスター・シティ） 【スターティングメンバー】 マンチェスター・シティ（3－2－4－1） GK：エデルソン DF：K・ウォーカー、R・ディアス、アケ MF：ロドリ、ストーンズ、フォーデン（90＋7分　ボブ）、B・シルヴァ、デ・ブライネ、ドク（59分　アルバレス） FW：ハーランド マンチェスター・ユナイテッド（4－2－3－1） GK：オナナ DF：ダロト、ヴァラン、エヴァンズ（69分　カンブワラ）、リンデロフ MF：メイヌー（82分　アムラバト）、カゼミーロ、B・フェルナンデス、マクトミネイ、ガルナチョ（82分　フォーソン） FW：ラッシュフォード（75分　アントニー）