「子どもたちの食べるものがなくなる」2050年には農家の8割なくなる危機 農家を助ける新たな取り組み
農家と独占契約を結んで独自の商品展開に
星ヶ丘三越の地下一階にある青果店「カネトク」では、農家を助ける取り組みを始めました。一部の値札には、農園の名前が記載されています。カネトクは、農家と直接取引をしていて、農家の野菜を高く買い取っていました。 カネトク代表 内藤良太郎さん: 「市場が休みの日でも、とれたての野菜が手に入るんです。農家さんと独占契約を結んでうちにしかないものを置いています」
2023年2月からカネトクと直接取引を始めた岩本拓也さん。この日、約300個のサニーレタスを収穫しましたが、専用のコンテナに詰めるだけ。農家で大変な作業となる袋詰めは行わず、カネトクのスタッフが行います。
青果店のノウハウを活用
内藤代表: 「売れる量、売れる価格はうちにノウハウがあります。そのノウハウをもとに、ラッピングして値付けするほうが売れます」 この日の岩本さんのサニーレタスの販売価格は238円。市場で仕入れたサニーレタスは214円です。ブランディングすることで販売価格が高くても売れる仕組みです。 これらの工夫でカネトクは、全国の三越で、売り上げナンバーワンの青果店に成長しました。
内藤代表: 「少量でも良いものを作る農家さんと直接やり取りをして店頭に並べます。お客さんの評判がとれたものについてはブランディング化して販売することによって、価格を高くすることができます」 ネット販売や直接取引など、自身の商品に付加価値をつけて適正価格で販売することが、農家を助ける大きな手段となっています。 ※記事内で農家の減少率を誤って「46%減」と記載していました。「54%減」に修正しました。お詫びして訂正します。
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