警察の厳戒態勢の中で堂々と幹部を引き連れ…六代目山口組若頭補佐が「千葉県郊外を電撃訪問」の舞台裏
「到着されます!」 田園に囲まれた閑静な住宅街に、野太い声が響いた――。7月中旬のある朝、千葉県市原市の郊外にある指定暴力団『双愛会』の本部は物々しい雰囲気に包まれていた。本部内の駐車場では千葉県警や警視庁、神奈川県警の捜査員ら10人以上が警戒にあたっている。 【画像】真っ白なスーツで…六代目山口組・司忍組長 幹部を従え「昼間の横浜に降り立った」現場写真 厳戒態勢の中、午前10時半を回ったころ、仕出し業者の車が出入りし、ビニール袋を受け取った組員も連れ立って本部内に入っていく。何かの準備が進められているようだ。それから程なくして、冒頭のように野太い声が響き渡った。その声を合図に、現場の緊張感が一気に高まる。真っ白な高級車で現場に乗り入れてきたのは、六代目山口組の竹内照明若頭補佐だ。 本部前では双愛会の組員が、襟を正して直立不動で整列している。双愛会の椎塚宣会長も直々に出迎えに現れたなか、歓待を受けて竹内若頭補佐は笑顔で本部へと入っていった。 六代目山口組の最高幹部が、白昼堂々、他団体を訪問した目的はなんなのか。 「この日は椎塚会長の誕生祝いが開かれていたのです。’16年の会長交代の継承式の際には、六代目山口組・司忍組長が後見人を務めるなど、両者は友好関係にある。そのトップの祝い事ということで、六代目山口組から参加したのが竹内若頭補佐ということです。他にも幹部の落合金町連合・佐藤光男会長と直参の二代目浜尾組・浜田重正組長、若中・組織委員の四代目益田組・水島秀章組長が参加しています」 10分ほどすると、竹内若頭補佐が椎塚会長ら双愛会幹部と話しながら出てきた。竹内若頭補佐は帰路に就く前も笑顔を見せた。その表情からは、短い滞在ながら充実の時間だった様子が窺える。そのまま高級車に乗り込むと、双愛会幹部に見送られて本部を後にした。 今夏には、「山口組分裂抗争」が10年目を迎える。節目を前に、六代目山口組は外交にも余念がないようだ。 有料版「FRIDAY GOLD」では、竹内若頭補佐が双愛会本部を訪問する多数の写真を公開。さらに六代目山口組が積極的な外交を展開する裏事情についても詳報している。
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