日本ハム・進藤勇也 「打てる捕手」目指して経験を積んだ1年/即戦力と言われて
ルーキーイヤーは「打てる捕手」になるための経験を積む1年となった。2024年ドラフト2位入団の進藤勇也は今春キャンプで一軍スタート。二塁送球1.8秒の強肩を実戦でアピールしてキャンプ打ち上げまで一軍で完走。3月のオープン戦でもチャンスをもらったが、10試合出場で15打数1安打、打率.067。開幕一軍には手が届かなかった。 【選手データ】進藤勇也 プロフィール・通算成績 ポジション柄、覚えなくてはいけないことも多い中でプロの水に慣れる時間も必要だった。「今までの生活と違う1日の流れや、これだけの移動も初めて。球場でも何がどこにあるか分からない」と新人ならではの苦悩もあって入団時に比べて開幕前は約3キロほど体重も減少。まずは二軍でプロのリズムを体に染み込ませ、昇格を待つ形となった。 待望の一軍デビューは6月18日の阪神戦(甲子園)で訪れた。同1位入団の細野晴希のプロ初登板初先発に合わせて初昇格。甲子園で球団では78年ぶり2度目となるデビュー戦同士の新人先発バッテリーを組んだ。注目を浴びた中で細野を5回途中1失点と好リード。「うまくなりたいという向上心が二軍にいたときより、もっと芽生えた」と刺激的な1日となった。 6月下旬以降は再び二軍で実力を磨いた。イースタン・リーグでは60試合出場で打率.218、4本塁打、12打点。一軍では2試合出場で3打数無安打に終わり、プロ初安打は来季以降へお預けとなった。捕手陣は田宮裕涼、伏見寅威という両看板が盤石だが、割って入るポテンシャルはある。来季は今季の経験を成長へつなげて飛躍の1年とする。 写真=BBM
週刊ベースボール