自民総裁選、農政重視は「石破氏」 日本農業新聞調査
自民党総裁選の投開票が27日に迫る中、各立候補者のうち、これまでの論戦を踏まえて最も農政を重視しているのは誰か、本紙「農家の特報班」が緊急アンケートをしたところ、最も多く挙がったのは石破茂元幹事長だった。次いで高市早苗経済安全保障担当相、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境相らが支持を集めた。食料自給率の向上や農家所得の確保・増大、生産コストの価格転嫁などに期待する声が届いた。 農政重視と思う候補(全9人の順位) アンケートは24日までの3日間、LINEで「農家の特報班」の友だち登録者に呼びかけた。無作為抽出の世論調査とは異なり、本紙読者の多様な意見を聞くために調査し、農家やJA役職員に加え、会社員や主婦ら111人が回答した。 石破氏を最も農政を重視している立候補者に挙げた人は61人。兵庫県の50代男性兼業農家は「日本の安全保障として農業を考えている」と評価。滋賀県の70代男性畜産農家は「労働がきつい割りにもうからない」と、石破氏に農家所得の確保・増大を期待した。 高市氏には「自給率向上に本気で向き合っている」(埼玉県の50代男性兼業農家)、林氏には「農相経験者としての手腕に期待」(秋田県の30代男性専業農家)、小泉氏には「将来の食料自給を」(福島県の60代男性水稲農家)といった意見が出た。
日本農業新聞