電動キックスケーター全署に配備…「バランスとるのが難しい」
次世代の乗り物として普及しつつある立ち乗りの二輪車「電動キックスケーター」について、滋賀県警は県内全12警察署に1台ずつ配備した。交通関係の企画や取り締まりを担当する警察官らの理解を促し、交通安全教育に活用するための措置で、警察官向けの研修会も開かれた。 【画像】滋賀県警本部
昨年7月に施行した改正道路交通法で、最高速度20キロ以下などの基準を満たした電動キックスケーターを「特定小型原動機付自転車」とし、16歳以上は免許がなくても運転が可能となった。今年3月末時点で県内では246台の登録がある。
参加した警察官は「低速で走行する時にバランスをとるのが少し難しく、目線が下にいったので注意が必要だと思った」と話した。
県警交通企画課の木枝和行課長補佐は「今後も利用増加が見込まれるので、県民に正しい交通ルールを身につけてもらい、安全利用を呼びかけたい」と話した。
5月24日には日野町の機動警察隊の大会議室と自動車運転訓練場で研修会が開かれ、県内各署の警察官ら約30人が参加。県警交通企画課と交通指導課の警察官から、走行できる場所やヘルメット着用の努力義務などの基本ルールのほか、最高速度が20キロを超える電動キックスケーターは免許が必要になることなど、注意点を学んだ。実際に乗車してウィンカーの出し方なども体験した。