杉本裕太郎、山川穂高、アギラー…リーグ優勝へ「各球団の命運握る選手」は【パ・リーグ編】
2024年の公式戦が開幕する。パ・リーグはオリックスがリーグ4連覇を目指す中、打線強化に成功したソフトバンク、投手王国を予感させる西武が意地を見せられるか。昨季2位のロッテ、今江敏晃新監督が就任した楽天、オフの戦力補強に成功した日本ハムの戦いぶりも興味深い。各球団で優勝の鍵を握る選手を分析してみる。 【選手データ】杉本裕太郎 プロフィール・通算成績・試合速報
オリックス・バファローズ
●杉本裕太郎(オリックス) ※昨季成績96試合出場、打率.242、16本塁打、41打点、0盗塁 ※通算成績411試合出場、打率.257、72本塁打、209打点、9盗塁 32本塁打でタイトルを獲得し、リーグ制覇の原動力になった時が2021年。球界を代表する和製大砲として期待されたが、打撃不振や故障で22、23年は納得できる成績を残していない。チームはリーグ3連覇を飾ったが杉本に心からの満足感はないだろう。昨年限りで絶対的エース・山本由伸(ドジャース)と山崎福也(日本ハム)が退団。リーグ4連覇に向けて得点力を上げるために、杉本は復活してもらわなければ困る。
千葉ロッテマリーンズ
●山口航輝(ロッテ) ※昨季成績115試合出場、打率.235、14本塁打、57打点、0盗塁 ※通算成績295試合出場、打率.230、39本塁打、134打点、1盗塁 山口が本塁打を打つとチームが活気づく。昨季、本塁打を打った試合は11勝2敗1分で、勝率.846。自身初の規定打席に到達し、2年連続2ケタ本塁打をクリアした。だが、まだまだ能力を最大限発揮しているとは言えない。ミスショットが多く、確実性に課題を残す。昨季はポランコが26本塁打でタイトルを獲得したが、山口も25本塁打以上打てる力を持っている。チームから和製大砲が久しく出ていない。名実共に看板選手になれるか。
福岡ソフトバンクホークス
●山川穂高(ソフトバンク) ※昨季成績17試合出場、打率.254、0本塁打、5打点、0盗塁 ※通算成績786試合出場、打率.256、218本塁打、575打点、1盗塁 西武在籍時の昨季は自身の不祥事の影響で17試合の出場にとどまり、ノーアーチ。「故障者特例措置」が適用されて取得したFA権を行使し、ソフトバンクで再スタートを切ることを決断した。本塁打王を3度獲得するなど、ボールをスタンドへ運ぶ技術は一級品。近藤健介、柳田悠岐と並ぶクリーンアップは球界屈指の破壊力だ。注目度が高い中で春先に順調なスタートを切れるか。「不動の四番」として本塁打を量産したい。