中日3位の桐光学園高・森駿太「バンテリンの5階席に打ちたい」大谷翔平が放った特大弾の再現誓う…高校では最大130メートル弾
夢は大きく、5階席弾だ。中日からドラフト3位指名された神奈川・桐光学園高の森駿太内野手(17)が30日、川崎市内の同校で松永スカウト部長らから指名あいさつを受けた。高校通算48本塁打を誇る左の大砲候補は、本拠地・バンテリンドームナゴヤでの特大アーチを熱望。昨年3月にドジャース・大谷も放り込んだ「右翼5階席」への着弾を目標に掲げた。 森が巨大なネットを指さした。「あのネットを越えたときが今までで一番飛んだと思います」。3年間練習に励んできた桐光学園のグラウンドは中堅120メートル、両翼94メートルだが、右翼フェンス奥に「TOKO」と記された高さ26メートルほどの防球ネットがそびえ立つ。今年春先の練習試合、ネットを越える場外弾を放った。推定では約130メートル弾。野球部歴代では森が3人目だったという。 187センチ、91キロの大きな体を生かしたスイングが魅力。「バンテリンドームの最前列ではなく、奥の方を目指したい。5階席にも打ちたいです」。狙うのは広い本拠地での特大アーチ。右翼5階席となれば、記憶に新しいのは昨年3月。侍ジャパンと中日の壮行試合の練習前、大谷がフリー打撃で圧倒的なパワーを見せつけた。高校通算48本塁打を誇る17歳の夢は膨らんでいく。 「どのバットでも芯に当たれば飛ぶ」と今春から導入された新基準の低反発バットも苦にしなかった。担当の小山スカウトは「井上監督から、『未来の大砲候補はいないか』というところで推薦できると思いました。木のバットで練習している姿を見ても、飛ばせるし、順応している。期待はあります」と語った。
中日スポーツ