【天皇杯】筑波大エース内野航太郎が起死回生の同点弾「良さを証明し続ける」五輪代表へアピール
<天皇杯:町田1-1(PK2-4)筑波大>◇2回戦◇12日◇Gスタ 筑波大(茨城)がJ1首位の町田を破る大番狂わせ、ジャイアントキリングを演じた。パリ五輪に臨むUー23日本代表候補のFW内野航太郎(2年)が、後半追加タイムに1-1と追いつく起死回生弾。PK戦を4-2で制し、3回戦に進んだ。大学生のJ1首位撃破は史上初だ。日本で唯一のサッカー総合専門学校、JAPANカレッジ(新潟)も1-0でJ1名古屋に競り勝った。3回戦は7月10日に行われる。 ◇ ◇ ◇ 筑波大5人目のPKキッカー磐田内定MF角がゴール右上隅に決めた。ベンチメンバー含めて全員がペナルティーエリア右角付近に。歓喜の輪が広がった。大学生がJ1チームに勝利するのは21年度大会2回戦で順大が東京に延長勝ちして以来3大会ぶり9度目だ。 敗戦濃厚だった0-1の後半追加タイム1分、チームを救ったのがパリ五輪代表入りを狙うエース内野だった。FW小林が落としたボールに反応し、美しい右ボレーをゴール左に沈めた。スタンドで大声援を送る仲間のもとに全力疾走。同点弾で延長戦に持ち込み、PK戦勝利を演出した。 悔しい思いをぶつけた。4~5月のパリ五輪アジア最終予選兼U-23アジア杯カタール大会メンバー選出されるも、6月の米国遠征は選外に。「自分の良さをこっちで証明し続ける。滑り込むにはそれしかない」と奮起した。大一番での勝負強さを発揮し、五輪メンバー入りへ猛アピールとなった。【佐藤成】