社会が決めた「普通」問い続ける トランスジェンダー講演、高松
高松市で28日、人権を考えるイベントが開かれ、出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーだと公表する当事者が、LGBTなど性的少数者をテーマに講演し「私たちの悩みは命に直結する。社会が決めた『普通』とは何かを問い続けたい」と力を込めた。 当事者団体「あしたプロジェクト」を16年に設立し、香川県を中心に学校や企業で講演したり、相談事業に取り組んだりしている高松市の谷昂頼さん(38)と福井瑞穂さん(39)が登壇。生い立ちなどを語った。 福井さんは、物心がついた頃から女性であることに違和感を覚え、就職後はパニック障害やひきこもりを経験。31歳でカミングアウトし活動を始めた。