<SHOGUN 将軍>真田広之“虎永”が絶体絶命「どん底」状態に視聴者ザワザワ「どうなっちゃうの?」
真田広之が主演&プロデュースを務め、ハリウッドの制作陣が手掛けるディズニープラス「スター」オリジナルドラマ「SHOGUN 将軍」(全10話/毎週火曜に配信)の第7話「線香一本の時」が4月2日に配信された。大災害で兵の多くを失った上に、敵の思惑にまんまとはまってしまい窮地に陥った虎永(真田)。その緊張感あるストーリーに注目が集まった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】「Eye Love You」とは印象激変!怪しい雰囲気にゾクッ…二階堂ふみ演じる“落葉の方” ■頼みの弟の裏切り!罠にはまった虎永 ジェームズ・クラベルのベストセラー小説を原作に、日本に漂着したイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(按針=コズモ・ジャーヴィス)の視点から吉井虎永(真田)の戦いを描くドラマ「SHOGUN 将軍」。第7話は、虎永が異母弟・佐伯信辰(奥野瑛太)に協力を要請する展開だった。 伊豆・網代にいる虎永に招かれた佐伯は温泉につかり、吉井家家中の者たちからのもてなしを受けた。だが、佐伯がこの地に訪れた“本当の目的”を明かしたことで場の空気は一変。佐伯は実は石堂(平岳大)とつながり、虎永に代わって大老に収まっていたのだ。 ■真田広之「ほとんど“どん底”」虎永の窮地 大坂にいる石堂は、大老としての虎永の降伏と、息子・長門(倉悠貴)の切腹を求めているという。降伏すれば、虎永とその重臣たちの死は免れない。だが、今や網代全体が佐伯の軍勢に取り囲まれ、援軍を呼ぶことすらできない状態。さすがの虎永もこの事態を想定できていなかったようで、「しかと熟考を重ね、明日の日没までにご返事つかまつる」と答えたものの、焦りといら立ちを隠せない。 期待をかけた弟に裏切られ、突如、窮地に陥った虎永。演じる真田も、FX Networksが配信する本作公式ポッドキャストの7話解説回で「7話は虎永にとって過酷な、最も過酷なパートですよね。ほとんど“どん底”のような」とコメントするほどの“最大のピンチ”が到来した。 虎永は徳川家康にインスパイアされているとはいえ、史実とも異なる展開に、視聴者からも「どうなっちゃうの?先がまったく読めない!」「これは…まさに“どうする虎永”になってきた」「策士・家康ならこの焦りも演技で策の一つなのかとも思うけど…ここからどう逆転するの?」の声が上がった。 ■虎永に新たな視座をもたらした吟との会話 そんな7話では、虎永の今後の戦略を大きく変えていくことになる出来事が2つ描かれた。一つは虎永が待合茶屋の女主人・吟(宮本裕子)と“線香一本分”の短い時間に繰り広げた会話、そしてもう一つが、虎永の息子・長門の暴挙だ。 まさに明日をも知れぬピンチで家臣の誰もが降伏を覚悟する中、吟は少し違っていた。吟は、これから先を生きていく遊女たちのため江戸の町に茶屋街を作りたい、と未来の話を持ち出し、虎永が諦めたように「その願いをかなえるには、わしの先行きは短過ぎよう。わが宿命はすでに定まった」と話すと、「宿命は刀と同じ。それを操れる者にのみ助けとなります」と意味深な言葉を投げ掛けた。 諦めに囚われかけた虎永の心に、微かな風を吹き込んだ吟。このシーンについては、真田自身も前述のポッドキャストで「虎永は、吟に自分と似たものを感じたのだと思う。だからこそ、今まさにどん底にいながらもプライドの鎧を着こんだ虎永の心の中に、吟だけが入ってきた。吟は虎永に何か重要な薬のようなものをもたらした」とコメント。吟との会話が、虎永にとっての大きなヒントになったことを匂わせた。 そして7話ラストで描かれたのが、長門の起こした暴挙。遊女と過ごす佐伯の隙をつき、刀で斬り込んだのだ。これも、史実にはないこの作品オリジナルの展開だ。この出来事により、虎永は今後の戦略を大きく変えていくことになるだろう。 初回公開から1カ月以上がたつ今も映画批評サイト「Rotten Tomatoes」のレビュー評価で99%の高水準をキープ(4月2日時点)するなど、世界から高評価を集める「SHOGUN 将軍」。 4月9日(火)配信の第8話では、石堂ら大老勢に対して降伏を表明した虎永と家臣たちのその後が描かれる。吟との会話、長門の身に起こった出来事を経て、虎永はどういう采配を振るうのか、気になるところだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部