サッカーU-17北朝鮮女子代表が平壌凱旋、U-20に続くW杯制覇
【AFP=時事】サッカーU-17女子W杯を制した北朝鮮代表が10日、首都平壌へ凱旋し、多くの市民が通りで成功を祝うなど、英雄のような歓迎を受けた。 【写真】平壌市内で選手に手を振る市民 U-17北朝鮮女子代表は、3日にドミニカ共和国で行われたスペインとのW杯決勝で、1-1の末にPK戦で勝利。驚くべきことに、北朝鮮にとってこれはここ2か月で2度目の世界タイトルで、9月にはU-20女子W杯も制している。 平壌国際空港では、関係者や選手の家族が花や国旗を振りながら飛行機を出迎え、笑顔の選手と一緒に喜び合った。 決勝で同点ゴールを決め、最優秀選手にあたるゴールデンボールを受賞したジョン・イルチョンは、AFPに対して「敬愛する金正恩元帥に喜ばしい勝利の報告ができて光栄だし、願いがかなった」と喜び、「これからもさらに努力して、北朝鮮の誇りを世界に示したい」とコメント。ジョンの母親は「娘を世界クラスの選手に育て、勝利の国旗をたなびかせるため、母親としての責任を果たし続ける」と話した。 その後、選手は花で飾られ、国旗が描かれたトラックに乗り込み、通りの人々に手を振りながら街をまわった。中にはトラックに近づいて握手を求めてくる市民や、通り過ぎる選手に敬礼する軍服姿の男性もいた。 男子フル代表は現在FIFAランキング111位の北朝鮮だが、女子は同9位でW杯に4回出場し、2007年中国大会ではベスト8に入った。今回の優勝について国営メディアは、10代の選手たちが「世界中のサッカーの専門家、ファン、観客の注目の的になった」と報じている。【翻訳編集】 AFPBB News