山田杏奈が山﨑賢人と「ゴールデンカムイ」ドラマ版でもバディを!「山﨑さんは少年のような人!でも私は少女って言われました(笑)」とツッコミ合うナイスコンビ
高校生役から新社会人の役まで―現在23歳の山田杏奈は、ドラマ『17才の帝国』、『未来への10カウント』(共に2022年)や『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(2023年)などでキラリと光る存在感を発揮してきた。そして、人気コミック『ゴールデンカムイ』(作:野田サトル)の映画版では、青い瞳をもつアイヌの少女アシㇼパ役に抜てきされ、主人公・杉元佐一役の山﨑賢人とコンビを組み、日露戦争直後の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金をめぐる冒険アクションを展開。その続編となる『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(WOWOW)では、金塊のありかを知るために網走刑務所から脱走した「刺青囚人」を探す2人が、陸軍第七師団を率いる鶴見(玉木宏)や新撰組の土方(舘ひろし)だけではなく、さらにひとクセもふたクセもある男女と出会い、時に死闘を繰り広げる。 【写真を見る】山田杏奈がクールビューティに魅せる 今回は、ドラマ版が完成し、映画と合わせて北海道などで8カ月もの撮影をしたという山田杏奈に『ゴールデンカムイ』について語ってもらった。 ――――『ゴールデンカムイ』の連続ドラマ版がWOWOWで始まります。アシㇼパは原作の読者やアニメ版のファンにも人気のあるキャラクターですね 「そうですね。1月に映画が公開されると、予想以上の反響があって『アシㇼパさんを演じていたね』と声を掛けられることが多く、大作に出ていることを改めて実感しました。この役で私のことを知ってくれた人もたくさんいて、ありがたいです。今はクランクイン前ほどのプレッシャーは感じることはありませんが、やっぱり責任は重大。選んでもらったからには、最後まで『私がアシㇼパだ』という自負を持って演じたいと思っています」 ――――映画版に続いてコンビを組む「不死身の杉元」役の山﨑賢人さんとは、長い撮影期間、一緒でしたが、どんな人だと感じましたか? 「山﨑さんは少年です!撮影現場で(ドラマ版から登場する)キロランケ役の池内博之さんにキャンプでのロープワークを『こうやったらほどけないですよ』と教えてもらうと、山﨑さんは『すごいです!』と目をキラキラさせていました。完成披露試写会の舞台あいさつのときにこの話をしたら、山﨑さんからは、私が毎朝用意してもらえるスープを楽しみにしていたことを話され『少女です』と逆に言われてしまいました(笑)」 ――――ドラマ版第1話では、アシㇼパと杉元が北海道の雪原にいて、アシリパと共に育った白いエゾオオカミ「レタㇻ」がまた登場します。アシㇼパにとっては、熊に襲われたときなどに救ってくれる守護者のような存在ですね 「レタㇻとの芝居をするときは、実家の犬を思い出します。私が12歳の頃からいるミニチュアダックスフンドで、大きさは全然違うんですけれど(笑)。動物を大事に思う気持ちとか、それを超えた愛おしさとか、そういう気持ちはきっと通じていると思って重ねていました。実際の撮影では特殊映像効果を使うので、真っ白な何もないところに向かって芝居しなきゃいけないことも多く、第1話の終盤の場面は『ここにレタㇻがいたら、すごく感動するだろうなぁ』と想像しながら演じました」 ――――その第1話のラストからドラマのストーリーが本格的に動き出します 「そうですね。第9話まで、アシㇼパの出生にまつわることとか、金塊争奪戦にどう関わっているのかということが、だんだん明らかになっていくので、そういう問題とどう対峙するのかを観ていただきたいです」 ――――アシㇼパは映画で自分の父親を殺した人を探したいと言っていましたが、ドラマでは意外な展開になりますね 「アシㇼパは父の友人だったキロランケから、衝撃的な事実を知らされます。アイヌ語でアチャことお父さんは金塊を運んで殺されたと思っていたけれど、実は違うのかもしれないと...。もし、私だったら取り乱して逃げ出したくなる状況ですが、アシㇼパは父の真実と向き合おうとする。本当にたくましくて、かっこいいと思います。ひとりでも真実を求めていける子ですが、やっぱり自分を尊重してくれる杉元という相棒がいることがすごく心強いですよね」 ――――そんな父と娘のシリアスな物語も描かれますが、原作コミック同様、笑える場面も多そうですね 「はい。面白いシーンは、映画より盛りだくさんかもしれないです。家では、原作の漫画と見比べながら、アシㇼパらしい変顔を練習しました(笑)。でも、第1話、杉元や脱獄囚の白石(矢本悠馬)と狭い仮小屋の中で食事する場面は、クランクインしてすぐだったので、どこまでふざけてやっていいのか、探り探りでした。映画に引き続き、その場面でもアイヌ料理のチタタプなど、『ゴールデンカムイ』らしいグルメがたくさん出てくるので、そこも楽しみにしてください」 撮影=中川容邦 取材・文=小田慶子 スタイリング=渡邊薫 ヘアメーク=菅長ふみ(Lila)
HOMINIS