第94回選抜高校野球 倉吉総合産「次は夏」 21世紀枠候補で甲子園逃す /鳥取
<センバツ2022> 28日に開かれた、第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の出場校を決める選考委員会で、県勢は選出されなかった。「21世紀枠」の中国地区候補校だった倉吉総合産は補欠校2番手にとどまり、2003年に統合した前身の倉吉産、倉吉工時代を含めて初の甲子園出場を逃した。選手たちは「夏の鳥取大会を優勝して甲子園に」と気持ちを切り替え、次の目標を見据えていた。 選考委による出場校発表が始まった午後3時過ぎ。校長室で待機していた徳田章人校長に吉報は届かず、補欠校にとどまったことが伝えられた。徳田校長は別室で待機していた部員29人に結果を報告。「これまでの部の取り組みは評価された。この冬に力をつけて、夏は自分たちの力で甲子園に出場してもらいたい」と激励した。 定常弘顕監督は「これまで過ごしてきた日常を評価していただけたことを誇りに思う。この経験を財産にしたい」とあいさつし、安達楓真主将(2年)は「(候補校になれたのは)先輩方の努力や苦労もあってのものだと思う。夏は鳥取で一番を取って、甲子園に出ることで恩返ししたい」と力を込めた。【野原寛史】