習い事にかける費用が減っていると聞きました。小1の子どもに習い事をさせるべきか悩んでいます。
子どもが習い事をしたいといったとき、気になるのが習い事の費用です。本記事では、習い事にかける費用の推移を10年前までさかのぼって紹介するとともに、子どもに習い事をさせている人の割合を紹介します。 習い事のメリットとデメリットも紹介するため、子どもに習い事をさせるか迷っている方は参考にしてください。
習い事にかける費用の推移
本項では、習い事にかける費用の推移を紹介します。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)」をもとに、二人以上世帯が月謝にかける費用の推移を図表1にまとめました。今回は、各年代の1月の月謝費用を採用しています。
総務省統計局「家計調査(家計収支編)時系列データ(二人以上の世帯)1. 品目分類:支出金額・名目増減率・実質増減率(月・年) 月 小分類まで」をもとに筆者作成 毎月の月謝の金額は、10年前と比較すると現在400円ほど低くなっています。大きく下がってはいませんが、徐々に習い事にお金をかける人が減ってきているとも考えられるでしょう。 ◆子どもに習い事をさせる人は増えている ここでは、子どもに習い事をさせている人がどのくらいの割合いるのかを紹介します。 アクサダイレクト生命保険株式会社が継続的に行っている「第8回 子どものおけいこ事に関する調査」(調査時期:2022年2月、調査対象:0~9歳までの子どもを持つ25~44歳の母親2080人)をもとに、子どもに習い事をさせている親の割合の推移を図表2にまとめました。
アクサダイレクト生命保険株式会社「第8回 子どものおけいこ事に関する調査」をもとに筆者作成 毎月の月謝の金額は減っていますが、子どもに習い事をさせる人はむしろ増えているようです。2013年には47.6%だったのが、2022年には55.9%と約8%上昇しています。
子どもに習い事をさせるメリット
本項では、子どもに習い事をさせる主なメリットを2つ紹介します。 ◆コミュニケーション能力が身につく 習い事をすると年齢が同じくらいの友だちだけではなく、先生やコーチなどの大人と関わる機会も増えるため、コミュニケーションの取り方やあいさつなどを学ぶ機会にもなります。子どもが通っている保育園や幼稚園、小学校以外に友だちができるのもメリットの一つといえるでしょう。 友だちと協力して行う習い事であれば、協調性も身につきます。同じ年齢の子ども同士だけではなく、さまざまな年齢の子どもと関われる習い事では、年上の子や年下の子との接し方も身につくでしょう。 ◆目標を達成して自信がつく 習い事を通じて目標を達成すると、子どもの自信にもつながります。例えば、スイミングスクールでは泳ぎのレベルによってコースが設定されています。目標を達成していくことでコースのレベルが上がり、達成感を得られるでしょう。 レベルが上がれば、より挑戦したい気持ちも生まれてくる可能性があります。子どものころから少しずつ達成感を味わうことで、成長してからもさまざまなことに挑戦できるようになるでしょう。