“摂食嚥下障害”のある人にも外食の楽しみを…シェフ考案!フレンチのフルコースを提供
万が一の場合に備え、会場には専門の医師も待機。また、家族が食事を落ち着いて楽しめるようにと、新潟大学歯学部のスタッフによる介助も行われた。
参加した家族からは「初めてこういう料理をミキサー食でいただいたので、喜び方がすごい」「最初のメニューが来たときに、身を乗り出して食べる気満々で、私の方まで指を指してちょうだいという感じで来て良かった」「家族も身構えてしまって、なかなか出られないが、こういった場がどんどん増えてくれることを願っている」と絶賛する言葉が並んだ。
次の目標「もっと多くの場所で」
次なる目標へ大成功を収めた「ばりあふり~お食事会」。 この特別な一日が当たり前になるように…関係者は次の目標に向けて動き始めている。 井上歯学部長などは、今年8月中旬から9月下旬まで、「ばりあふり~お食事会」の発展のためにクラウドファンディングを行ったところ、360人以上から目標金額の600万円を大きく超える約820万円が集まった。
この資金で、新潟市以外の市町村でも開催したいと意気込む。 「食事会は年に一回、この場所でしかできていなかったが、本当はもっともっと支援の必要な方がいる。今回の食事会の開催だけであれば、そこまでお金はかからない。我々は食事会の回数を増やしたり、場所をもっと拡大したり、あるいは日本食や中国料理など色々なものを食べてもらい、なんとかこの活動を大きく広げたいという思いがあったので、今回のこのクラウドファンディングが皆さんに活動を知ってもらい、活動を広げるという期待を我々に大いに抱かせてくれることになった。新型コロナが広がり、皆さんと会えない期間があったが、これを機にますます、この活動を広げられたらなと思う」