EVブーム終焉? 米で販売急失速…充電や消費電力の課題どう解決? 「日本は出遅れたと言われるが、10年後には評価されているのでは」
日本は諸外国に比べて、CO2排出削減が進んでいるというデータもある。日本自動車工業会の資料では、2001年を100としたときの保有全体のCO2排出量が、アメリカ9%増、ドイツ3%増、フランス1%減、イギリス9%減と並ぶなか、日本は23%減となっている。 その一因として、岡崎氏は「日本人がハイブリッド車や軽自動車に乗っているからだ」と語る。「技術だけでなく、ユーザーの車選びがCO2削減効果に出ている。この成功モデルを輸出するのが、日本が世界貢献できる道なのではないか」。 そうした上で、「石油価格が高騰すれば、『やっぱり電気の方が安い』となっていく」「EVが良いものだから選ぶ、というのが自然な流れだ」との方向を示す。「多様なテクノロジーがある中で、その国や人々にとって良いものを自由に選び、全体としてCO2を下げることが重要。『ハイブリッド車が売れるからバンザイ』ではなく、日本もEVをやらなければならない」。また、今後の勢力図について、「日本はバッテリー技術も持っている。テスラもパナソニックと一緒にやっていた。よく『日本はEVで出遅れた』と言われるが、基礎技術が高く、10年後には評価されているだろう」と予測した。(『ABEMA Prime』より)