無念の4強敗退も“県L王者”富山北部、来季への第一歩はもうすぐ「最後にプリンスに昇格したい」
[11.4 選手権富山県予選準決勝 富山東高 1-0 富山北部高 高岡スポーツコアサッカー・ラグビー場] 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 富山県リーグ1部を36得点6失点、11勝2分1敗という圧倒的な戦績で優勝した富山北部高だったが、選手権準決勝ではリーグ戦2戦2勝の富山東高にセットプレーで屈し、無念の4強敗退に終わった。 前半は相手が風下のエンドを選んできた中、ロングボールも有効に使った攻め筋を狙ったが、思いのほか伸びるボールのパワー調整に苦しんで攻撃が不発。攻撃が単調になったことでFW中島澄也(3年=富山U-15)、FW松崎瑛太(3年=スクエア富山)の2シャドーのテクニックも活かすことができず、ペースを掴むことができなかった。 「いつもは短いパスを繋ぎながらということでインサイドハーフの選手が前を向いたらチャンスを作れるチームだけど、このような大きな舞台だとどうしてもプレッシャーもあったり、もしかしたら風も影響したかもしれないが、それがあのような前半40分間に至った要因だと思う」(福島成監督) 後半は優勢に試合を進めることはできたが、富山東の強固な守備ブロックを崩すことができないまま29分にセットプレーから失点。0-1で敗れ、「自分たちがやりたいことが特に前半はできなかった。こういう結果は残念だが、自分たちができなかったので必然的な結果だと思う」(福島監督)と悔やまれる試合となった。 試合後、主将のDF大村悠太(3年=スクエア富山)も「やり切るところでやり切れず、悔いが残る試合だった。決勝に行って、みんなで目標にしていた全国大会に行けないことが悔しい」と唇を噛んだ。 もっとも、富山北部にはもう一つ大舞台が残されている。富山県リーグを優勝したことに伴い、高円宮杯プリンスリーグ北信越2部への参入がかかるプレーオフへの出場権を獲得済み。16日、17日の連戦で運命が決まる。 福島監督は「プリンスに行けたらよりレベルの高い環境でリーグ戦もできるので、まずはそこをしっかり狙っていきたい。こういうギリギリの戦いで勝てないのは日頃の環境もあるかもしれない。そういう舞台に身を置けるように頑張っていきたい」と力説。大村も「次こそ最後の試合。絶対に負けず、目標としてきたプリンス昇格を達成できるように頑張りたい。最後にプリンス昇格して後輩にいい影響を与えたい」と力を込めた。
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