42歳で乳がん宣告。乳房の手術の傷を小3息子に見せると“意外な反応”
2016年、42歳のクリスマスイブに突如乳がん宣告。(ステージⅡB)。晴天の霹靂だった「がん宣告」から約1年間、泣いたり笑ったり怒涛の日々を駆け抜けた、私のがん治療ドキュメンタリーを連載でお届けしています。 【画像】入院中、病室から眺めていた夜景 今回は、退院日前日から当日までのお話です。 ※医師や看護師の発言は筆者の病状等を踏まえてのものであり、すべての患者さんに当てはまるものではありません。
“ノー家事ライフ”も今日で終わり
10日間の入院はあっという間に過ぎ、いよいよ退院前日。 術後の経過も順調で、素敵な友人との出会いもありつつ、アピアランス支援センターで、これから受けるであろう抗がん剤治療についても知ることができて、本当に有意義な時間だったと思います。 出産以来味わっていなかった、上げ膳据え膳「ノー家事」ライフも今日で終わりかと思うと少し寂しくなりました。術後の傷は順調に回復し、右腕のリハビリも順調とはいえ、手術前と同じように生活できるかは分からず、少し不安もあります。 もう数日延長して入院していたいなと思いましたが、手術待ちの患者さんがベッドの空きを待っている状態で、「もうちょっとゆっくりしたい」なんて理由で延長もできるわけもなく……。病院からの美しい景色を見ながら、明日から始まる日常に向け、気持ちを引き締めました。
久しぶりの息子がいつも以上に可愛く見えた
そして翌朝。夫と小3の息子が迎えに来るので荷物をまとめ、10日ぶりにお化粧もしました。 お世話になった看護師さんにご挨拶しようとナースステーションに行くも、すでにさまざまな業務にあたっているのか数名しかいません。顔見知りの看護師さんには会えませんでしたがお礼を伝え、退院手続きを済ませ、病院内のカフェで待機します。 夫は何度かお見舞いに来ていましたが、息子と会うのは術後すぐ以来で1週間ぶり。息子が生まれてから、こんなに長い間離れていたのは初めてで、なんだか緊張します。 そわそわしていると夫と息子が到着。息子は久しぶりの再会に照れくさそうでしたが、わたしは久々の息子がいつも以上に可愛く見えて、退院の喜びを改めてかみしめました。