【サッカー日本代表 板倉滉の「やるよ、俺は!」】第19回特別編 KCP in 石川 子供向け被災地復興支援イベントを開催!! 板倉滉 密着インタビュー
■盟友から受けたサプライズ参加表明 今回のイベントは3部構成で、第1部に招待されたのは県内の小学生約170人。14チームに分けられ、チーム板倉を含めてミニゲーム大会が行なわれた。チーム板倉には、川崎フロンターレ・ジュニア(U-12)時代からの親友・深谷星太氏や板倉の専属シェフを務める池田晃太氏、KCPスタッフが参加。 それでも、小学生を相手に4分14試合をこなすのはハードであるため、強力な助っ人が加わった。日本代表で板倉と共にCBとして活躍する冨安健洋(アーセナル)と、23-24シーズンは板倉と同じボルシアMGで5試合に出場した若手FW・福田師王だ。板倉はふたりに、ただただ感謝しかないという。 「5月2日にイベントのリリースをSNSで公式発表したんですけど、それを見たトミ(冨安)からすぐに連絡があって『ちょっとだけ顔を出してもいいかな』と。(イングランド)プレミアリーグで優勝争いをしていて、超多忙なのにもかかわらず賛同してくれたんですよね」 「(福田)師王の場合は、同じクラブに所属していることもあって、普段から自然な感じでKCPのことは話していたんです。こういうことをやりたいと思ってるんだよねって。そしたら彼のほうから『ぜひ参加させてください』と」 「純粋にうれしかったですよ。こちらからお願いしたわけではないのに来てくれて。同じ気持ちを持ってくれているんだなって。彼らが参加してくれたことによって、結果、イベントの価値は上がったと思うし、石川県やKCPの理念に関心が集まるきっかけになったわけですから」 事実、冨安や福田という欧州の第一線で活躍しているプレーヤーがシークレットゲストで参加、登場するや否や会場は一気に沸いた。3人がスーパープレーを連発すると「すげぇ」という感嘆の声とともに子供たちの目が輝いたのは言うまでもない。休憩時間も板倉が中心となって子供たちとひたすら談笑していた。 「みんな、今、使っているボールは4号球なの? メーカーは?(冨安に)あれ、プレミアリーグ公式球ってナイキの5号球だったよね?」 そんな雑談やプロリーグの貴重な話、子供たちからの質問が飛び交う。それに対して、第一線で活躍する選手たちがしゃがみ、子供たちと同じ目線で丁寧に話す。 「いや、むしろパワーをもらっているのは、僕らのほうなんです。それは毎回イベントをやるたびに感じますね。子供たちの無邪気で真っすぐな姿勢と接していると、原点に帰った気持ちになります」