2038馬力のハイパーカー……は流行のBEVじゃない! 水素燃料の「XP-1」はボディがソーラーパネル化できる未来のマシンだった
新時代のハイパーカーの走りは異次元
先鋭的なボディのデザインは、いかにも未来のクルマ、いや近いうちに訪れるであろう、新時代の自動車を予感させるものだ。 ボディには、より多くのエネルギーを生み出すため、ソーラーパネルとしても機能するアクティブ・ダイナミック・エレメントのパートが含まれ、インテリアには134インチのガラスキャノピーとともに、ハンドジェスチャーで操作できる98インチのディスプレイも装備されている。 ハイペリオン・モーターズによるとV字型に開くドアは、現在はルーブル美術館に展示されている、勝利の女神たる「サモトラケのニケ」にインスピレーションを得たものだという。 注目の動力性能、そして運動性能は、最高出力が2038馬力、0-60マイル(約96km/h)加速が2.25秒で、最高速は221mph(約354km/h)という数字が公称されている。 また、このXP1では、バッテリーの搭載量を125kW、250kW、375kW、1mWのいずれかから選択することができる。駆動方式は4Kモーターによる4WD。その走りが異次元感覚であることは、あえて言葉を連ねるまでもないだろう。 ハイペリオン・モーターズでは、このXP-1のために12の特許技術を取得、またNASAとの親密な関係を築くことに成功した。新しい時代のスーパーカー、いや水素ハイパーカーが道を走り出す瞬間は、もう目前に迫っているのだ。
山崎元裕
【関連記事】
- ◆ヴェイロンよりもゾンダよりも速かった「アポロ」ってナニモノ? 世界にたった10台&4億円超えのスーパーカーで復活したブランドの正体
- ◆煙幕にドアハンドルの電気ショックの007パッケージってナニ!? コルベットを1000馬力に仕上げた「ビースト」がもはやSFアニメのクルマだった
- ◆またも気が遠くなるような「怪物カー」が誕生! その名も「777ハイパーカー」はなんと11億円もする驚速マシンだった
- ◆ジウジアーロの血が入った新たなメーカーがイタリアに誕生! 5台全部スペックがバグって見える「ラフィット・アウトモビリ」とは
- ◆時速100kmまで「2秒を切る」のにEVじゃない! 前後に2人乗りで最高時速は400kmオーバーの規格外ハイパーカー「C21」が爆誕