御嶽山「五の池小屋」付近のシェルター1基 今年9月までに完成予定と発表 御嶽山山岳遭難防止対策協議会
6日、岐阜県下呂市で御嶽山での山岳遭難防止対策を協議する総会が開かれ、噴火から登山者を守るシェルター1基について、今年9月に完成する予定だと明らかにしました。 「御嶽山山岳遭難防止対策協議会」は登山者の遭難対策を検討するために設立され毎年行っているものです。
6日、総会が行われ、下呂市や警察、消防のほか山小屋の管理者や救助隊など19人が参加し前年度の活動報告のあと、今年度の予算と事業計画が説明されました。 その中で、10年前の御嶽山噴火をうけ、安全対策のため建設が進められている2基のシェルターのうち、標高2800メートルあたりの「五の池小屋」付近のシェルター1基について、今年9月までに完成予定だと明らかにしました。 大きさは間口2.5メートル、奥行き4メートルの長野県側のシェルターと同じタイプとのいうことで、完成すれば岐阜県側で初めてのシェルターになります。 またもう1基については、来年度の完成を目指しており、「二の池シュッテ(山小屋)」近くの頂上付近に設置される予定です。 山内登下呂市長は「多くの登山者が来ているが、10年前の被害を忘れことなくシェルターなどを設置して安全に登山を楽しんでもらいたい」と話していました。 御嶽山は、2014年9月、噴火災害により58人が死亡、5人が行方不明のままとなっています。