【中山記念】ソールオリエンス 世代上位の力示す 新タッグ田辺「乗りやすくなっていましたね」
「中山記念・G2」(25日、中山) 春のG1戦線を見据える強豪が集結。なかでも注目は昨年の皐月賞馬ソールオリエンスだ。G1V後は4連敗を喫しているが、4歳シーズン初戦でしっかりと結果を残し、存在感をアピールしたいところ。 中山記念を今年初戦に定め、しっかりと臨戦態勢を整えてきた。 衝撃の末脚でライバルをまとめて差し切った昨年の皐月賞。そこから勝ち星に見放され続けるとは思わなかったが、それでもダービー2着、菊花賞3着と世代上位の力は示してきた。ただ、前走の有馬記念がまさかの8着。手塚師は「今思えば直前の調整が軽かったかな。伸び伸びと走らせた方がいいタイプだし、結果的に(最内)枠もキツかった。あれがいい経験になったと思うしかない」と巻き返しを誓う。 この中間は宮城県の山元トレセンでリフレッシュして、1月31日に帰厩。「1週前にしっかりやったので、これで目覚めてくれれば」と指揮官。続けて「本質的には千八から二千の方がいいと思っている」と距離短縮を歓迎する。 今回は新馬戦でコンビを組む予定があった(腰痛で乗れず)田辺との新タッグ。1週前にコンタクトを取った鞍上は「(デビュー前と比べて)乗りやすくなっていましたね。僕の感覚的にはもう少し余力が欲しいかな、というところがあったので、そこは来週で確かめたい。ただ、フットワークはさすがですね」とポテンシャルの高さを改めて感じ取った様子だ。 開幕週の中山芝9F戦は脚質的に楽ではないが、次戦に予定する大阪杯(3月31日・阪神)に向けて弾みをつけなければならない。今年の飛躍を期して、田辺と新たな一歩を踏み出す。 〈1週前診断〉田辺を背に美浦Wで6F81秒7-11秒5(G強め)。直線は馬場の大外を手応え、脚勢の違いを見せつけるように伸びて、最後は1馬身半の先着。身のこなしが柔らかく、非常にフレッシュな状態だ。