リーダーが必ずしも「優秀である」必要がない理由 優れた人材を見出し仕事を任せることが重要
メンバーに好かれることをめざして、リーダーがメンバーに気を遣い、楽な仕事ばかりを振ったり、厳しく指導したりすることがないチームは、絶対に大きな成果を上げることはできません。 チームにとっても個人にとっても、成長とは、困難なことや限界にチャレンジしたときに、その対価として得られるものだからです。 ただし、好かれなくてもいいとはいっても、あまりに厳しすぎる指導をしたり、威張り散らして嫌われるような行動を取ったりしてもいい、ということではありません。
つまり、チームの成果を出すために、リーダーとして正しいと思うことを貫く、ということであり、それが、必ずしもメンバーにとっては心地いいとは限らない、ということです。 ■正しいことをしていれば嫌われない しかし、逆説的になりますが、正しいことをやり抜くリーダーは、ある局面ではメンバーには厳しいリーダーと思われることがあっても、最終的に「嫌われる」ことはありません。 メンバーは、リーダーがどこを見て仕事をしているのか、何を優先しているのか、いざというときに保身に走るのか、自分たちを守ってくれるのかを敏感に感じ取ります。
摩擦を恐れず正しいことを貫こうとする姿勢や情熱は、メンバーにもきちんと伝わり、理解と協力を得られるようになるものです。 そう信じて、リーダーとしての意志を貫く強さを持ちましょう。 リーダーになったばかりのあなたは、日々忙しくしていることと思います。おそらく、あなたの周りのリーダーも同様でしょう。 リーダーはメンバー時代と比べてやることも多いので、忙しくなるのは当然です。しかし、あなたがめざすべき究極の姿は「暇であること」です。
■「暇であること」をめざす あなたが日々忙しくしている、その仕事は何でしょうか。リーダーがやるべき仕事、リーダーしかできない仕事でしょうか。それともメンバーのフォローやメンバーからの相談など、メンバーに関連するものでしょうか。 おそらく、メンバーの仕事に関連する仕事が多くを占めているのではないかと思います。 ではなぜ、メンバーに関連する仕事が多いのでしょうか。それは、メンバーやチームの成長がまだ十分でないからです。