上下分離方式スタート 新生・近江鉄道始動
新生 近江鉄道の始動です。きのう4月1日から鉄道設備の維持・管理を県や沿線の市町が担う新たな運営方式「上下分離方式」をスタートさせた近江鉄道に国土交通省から認定書が交付されました。
認定書の交付式は、昨夜国土交通省近畿運輸局で行われ、近江鉄道の飯田則昭社長と近江鉄道線管理機構の南川喜代和代表理事・それに沿線自治体を代表して三日月知事が出席しました。そして、近畿運輸局の日笠弥三郎局長からそれぞれに認定書が交付されました。
赤字が続く近江鉄道の再建については、県や沿線10の市町で構成する「近江鉄道線管理機構」が鉄道設備の維持などインフラの管理を行い、近江鉄道は、運行やサービスの提供を担う『上下分離方式』が導入されました。
この鉄道事業を再構築するための実施計画期間は、4月1日から2034年3月末までの10年間で、この間、新たに交通系ICカード「ICOCA」の導入など、利便性やサービスの向上を実施するとともに地域の足として持続可能な公共交通の役割を果たすことが求められます。
近江鉄道の飯田則昭社長は「安全のさらなる追求と今以上のお客様サービスの充実ということが私どもの大きな使命ということを肝に銘じてしっかり努めていきたい」としています。