有吉さんも「終わらなそう」と心配 たびたび休載しファンをやきもきさせるマンガ
完結を目にできる日はいつ来るのだろうか?
「休載」それは多くのマンガファンにとって、「連載終了」の次に聞きたくない言葉でしょう。漫画家もひとりの人間である以上、やむを得ない事情により連載をお休みしてしまうのは仕方のないことです。しかし世の中には、休載しては再開し、また休載しては再開……を繰り返して、ファンを焦らしに焦らす作品もあります。 【画像】違いに「笑うしかない」 こちらが15年間で7巻しかない『ドリフターズ』と同じ2009年スタートのマンガの「今」です(5枚) まず代表的なのが、冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』です。その休載の多さはマンガ好きであれば誰もが知るところで、連載を再開するとニュースサイトで大きく取り上げられることがお決まりになっています。 また休載中にX(旧:Twitter)のトレンドに「連載再開」の文字が浮上すると、決まって『HUNTER×HUNTER』の連載再開だと思い込む人が続出しました。何の関係もない同作が一緒にトレンド入りするという光景を、何度目の当たりにしたことでしょうか。 ただ冨樫先生はかねてより腰痛を患っており、2024年11月28日には自身のXを通して、手術を行ったことも報告しています。同年10月発売の「週刊少年ジャンプ」45号にて約1年9か月ぶりの最新話を掲載し、12月に再び休載に入ってしまいました。ぜひ、無理のない範囲でぜひ完結まで走りきってほしいところです。 平野耕太先生の『ドリフターズ』もまた、ファン泣かせな作品として知られています。歴史上の偉人たちが異世界に召喚され、戦いを繰り広げていく戦国サムライファンタジーで、2016年にはアニメ化も果たしました。 作者の平野先生は遅筆なことで有名で、2009年に連載が始まった『ドリフターズ』に関しても、2024年12月時点で単行本は7巻までしか発売されていません。ちなみに同じ2009年に連載をスタートした『黒子のバスケ』は全30巻、『マギ』は全37巻、『アイアムアヒーロー』は全22巻で完結しています。 物語が面白いだけに最新話を今か今かと心待ちにするファンは多く、タレントの有吉弘行さんもそのひとりです。過去にはラジオ番組を通して、「(ドリフターズは)4年に1回とか単行本がポンって出て、俺これ絶対終わらないだろうなって(Xで)言ったら先生が絶対終わらせますって反応してくれた」と明かしつつ「でも終わらなそう」と語っていました。ぜひ平野先生には、有吉さんの予想を裏切ってほしいところですね。 星野桂先生の『D.Gray-man』も、休載が多いことで有名な作品です。2004年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まった同作ですが、作者の体調不良からしばしば休載を繰り返していました。 のちに月刊誌「ジャンプSQ.」へと移籍し、月1連載となるも、そこからおよそ2年半の長期休載へ。その休載が終わると、今度は季刊誌「ジャンプSQ.CROWN」での連載が始まり、現在は「ジャンプSQ.CROWN」の後継誌である「ジャンプSQ.RISE」で連載を続けています。 週刊から月刊へ、月刊から季刊へ転々と変わり、やきもきするファンも少なくありませんが、現在は連載も安定し、単行本もゆっくりではありながら着々と発売されている状態です。同作は洗練された画力の高さで知られる作品なので、季刊くらいのペースがちょうどいいのかもしれません。
ハララ書房