高騰が続く“金”…「黄金の国ジパング」は健在!世界から注目される伊佐市の菱刈鉱山に潜入 “令和の鉱山”には驚きの秘密がいっぱい
いま、金が世界中で注目されています。今年10月末には、金の店頭販売価格が1グラム当たり1万5000円を超え、過去最高値を記録しました。60年以上前に閉山した北海道の金山跡地で、海外の企業が開発調査を計画しているとのニュースも。「黄金の国ジパング」。世界有数の金山、鹿児島県の菱刈鉱山に潜入しました。
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■世界有数の金山・菱刈鉱山…暗いトンネルの先にあるのは?
鉱山長の前田敏明さんに案内してもらいます。 普段は絶対に入ることのできない立ち入り禁止の坑内。道がいくつも分かれ、まるで迷路のようです。1985年に採掘が開始されてから坑道は伸び続け、その長さは120キロに及びます。車で下ること10分。
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■世界トップクラスの金の含有量
(菱刈鉱山 前田敏明鉱山長) 「ここですね。この白いところ。ここに金が入っています」 (間世田桜子キャスター) 「普通だと1トンから何グラムとれる?」 (菱刈鉱山 前田敏明鉱山長) 「世界的には2グラムとか1グラム。この範囲については400グラム」
金の採掘は、岩盤を崩すことから始まります。重機で掘られた穴に火薬を詰め、爆破して金鉱石を取り出します。 金の生産量国内1位の菱刈鉱山は、かつて日本を代表する金山だった新潟県・佐渡金山の3倍以上の金をわずか10分の1の40年弱で産出。世界でもトップクラスです。
(菱刈鉱山 前田敏明鉱山長) 「菱刈鉱山。この金鉱床は宝の山ですね」 世界で知られる理由の一つに、その圧倒的な含有量がありました。
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■きつい、汚い、危険…3K労働からの解放
鉱山での労働は、「きつい、汚い、危険」のいわゆる3K労働と言われることがあります。そのイメージを180度変える“あるモノ”が鉱山には設置されていました。
菱刈鉱山では、去年から今年にかけて、坑内にWi-Fiを整備。 (菱刈鉱山 前田敏明鉱山長) 「以前と全然違いますね。重機が故障しているところを写真を撮って送れるんです。ここが壊れました、と。すると担当者がこの部品だと言って持ってきてくれるわけです」