「食中毒」市販のキノコも要注意!…秋に食中毒が多い3つの理由と予防のポイント
10月に食中毒が多い3つの理由(3)旬の味覚に潜む寄生虫と自然毒
先生によると、この時期に増えてくるのがアニサキスによる食中毒。アニサキスは、秋に旬を迎えるサンマやサバなどの青魚やイカなどによくいるそうです(※アニサキスは季節を問わず寄生しています)。 <腸閉塞や消化管穿孔を起こすことも> アニサキスによる食中毒は、まれに腸閉塞や消化管穿孔(しょうかかんせんこう)を起こす事もあるそうです。消化管穿孔とは、胃や腸などの壁に穴が開き、そこから消化液や内容物などが漏れ腹膜炎などを引き起こす疾患。緊急手術が必要になる事もあるそうです。 <アニサキス食中毒の予防法> アニサキスは、60℃以上で1分間以上加熱する事で死滅するそうです。そのため、しっかりと熱を通す事が大事なのだとか。他にも、-20℃で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅するため、生魚を買う際は「解凍」という表記のあるものを選ぶのがオススメだそうです。 <旬の食材に潜む自然毒の恐怖> 自分で採取したキノコを食べて、食中毒を起こす事故が毎年のように起きています。詳しい人でも誤食する可能性があり、最悪の場合死に至る事もあるのだとか。厚生労働省は、食用だと確実に判断できないキノコは「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」と注意喚起を行なっています。採ったキノコは、自己判断せず必ず保健所などプロに見分けてもらいましょう。 <市販のキノコも要注意!意外と知らない落とし穴> 先生によると、キノコは例え市販のものであってもしっかりと火を通してほしいとの事。主なキノコのなかで、生で食べられるのは新鮮なマッシュルームくらいなのだとか。例えば、シイタケはしっかり火を通さないと胸・腹・背中を中心に激しい痒みを伴う発疹が出る「しいたけ皮膚炎」を起こす事があるそうです。シイタケに限らず、キノコを食べる時には充分に火を通すように心がけましょう。 (2024年9月29日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
CBCテレビ