安芸高田市の元妻殺害事件、真犯人が別にいる疑い「全く認められない」 被告の控訴棄却
広島県安芸高田市で2022年2月、元妻を刺殺したとして殺人などの罪に問われた住所不定、無職の男(44)の控訴審判決が17日、広島高裁であり、畑山靖裁判長は懲役19年(求刑懲役20年)とした一審広島地裁の裁判員裁判判決を支持し、男の控訴を棄却した。 畑山裁判長は精神鑑定の結果などから、一審に続いて男に完全責任能力があったと認定し、弁護側の心神喪失による無罪主張を退けた。弁護側は控訴審で真犯人が別にいるとも訴えたが、畑山裁判長は「疑わせる事情は全く認められない」と述べた。 判決などによると、男は22年2月5日、同市八千代町の元妻=当時(36)=の自宅で、元妻の腹を包丁で複数回刺すなどして殺害した。
中国新聞社