森田想、記憶に残る役に次々チャレンジ。女同士の壮絶な殴り合いシーンでは「段取りより多くなってしまって(笑)」
壮絶な殴り合いのシーン
2019年、『放課後ソーダ日和 特別版』が公開。この作品は、枝優花監督による『少女邂逅』のアナザーストーリーとしてYouTubeで配信されたWEBドラマを劇場用に再編集したもの。クリームソーダを求めて純喫茶をめぐり歩く少女たちの小さな冒険を描く。 「枝(優花)さんの色たっぷりのYouTubeだったのですが、それが劇場版にと聞いてうれしかったです。枝さんも映画監督をメインでやっている方なので、映画として消化されるのもうれしかったし、何かそういうのが流行っているのかなと思いました。 自分はYouTubeで公開していたらYouTubeで見ちゃうなと思ったけど、やっぱり映画好きの方は映画館で見てくださる方が多いから、そういう方たち向けに披露できるのも良かった。うれしかったです」 ――若さに溢れはつらつとしていて眩しかったです。メロンソーダが500円600円。学生にとっては大きいですよね。 「めちゃくちゃ大きいんですよ(笑)。高校を卒業した後に撮ったので、すごく気持ちがわかる感じでした。食べたいけど、高いなあって。撮っていたのが夏場か夏前だったので、メロンソーダがいっぱい食べられておいしかったです(笑)」 2020年、森田さんは映画『踊ってミタ』に出演。この映画は、過疎化が進む町の住民たちが“踊り”によって再生していく姿を描いたもの。森田さんは、アイドル志望だったがなれなかった中森役。母親に反対され、ご当地アイドルグループを脱退したクラスメイトの古泉ニナ(加藤小夏)をいじめ、壮絶な殴り合いシーンも。 「私が演じた中森にはアイドルになれなかった妬みみたいなのがあって、ちょっと意地悪をするというか。高校を卒業してわりととすぐだったので、また学生役ができて、(加藤)小夏ちゃんとも出会えたりしたのでうれかったです」 ――二人で殴り合うシーンは、森田さんのほうが圧倒的に殴っていましたね。 「そうですね。1発か2発殴られて、5、6発殴り返しているような感じで、段取りより多くなってしまって(笑)。本番では何をやってもいいと思っているので。でも、小夏ちゃんのほうが怒っていたイメージ。気の強さの戦いみたいな感じでおもしろかったです」 ――最後にニナが踊っているところをネット中継で見ているときの森田さんの表情がとても良かったです。ただのいじめっ子じゃなくて、自分がなれなかったアイドルになれたのに、母親に反対されて簡単に辞めてしまったことに対する怒りでニナに意地悪を…というのがわかって。 「良かったです。主人公に嫌味を言ったり、意地悪をする役は結構多いのでわりと得意ではあります(笑)。そういう役をやる時期が結構ありましたね。いい気分ではないですけど、ひ弱な役よりかは気の強いほうが演じやすいかな。 いじめっ子に対してはあまり親近感を感じたくないですけど、気が強いとか、しっかり自分が思っていることを言うみたいな部分は私も持っているとは思うので」