横浜強盗殺人事件 税務署のはがきも…部屋から見えた容疑者の素顔
他の実行役らを車に乗せ、現場へ向かったとみられる宝田容疑者。闇バイトに応募した理由についてこう話しているといいます。 宝田容疑者 「税金の滞納が数十万円あったので、短期間で稼げるバイトを探した」 部屋の机の上には、税務署からのはがきが置かれていました。 宝田容疑者 「途中で犯罪に加担することに気づき恐怖を感じたが、個人情報を指示役に知られていたことから、仕返しや家族にも危害が加えられるかもしれないと考えると断れなかった」
「闇バイト」で実行役を集めたとみられる一連の強盗事件。1都3県の合同捜査本部は、少なくとも14の強盗事件が関連しているとみて捜査。さらにこの他にも、「闇バイト」によるものとみられる事件が4件起きています。 これまでの逮捕者は実に35人以上。ほとんどが20代から30代。そして金目当ての供述をしている人物が多くいます。例えば… 轟祐二容疑者(24) 「金に困り、事前に包丁を準備して行ったことに間違いありません」 岸本蘭丸容疑者(21) 「自立するためのお金がほしかった」 森田梨公哉容疑者(24) 「生活がギリギリで、生活費がほしくてやった」 安田勇介容疑者(23) 「借金の返済がきつくて、報酬がほしくなって犯行に至った」 税金の滞納があったという宝田容疑者もその1人です。
多くの逮捕者が出ている異例の事態に警察庁も異例の対応。 警察庁 生活安全企画課長 「今、このような犯罪に加担しようとしている方へ伝えたいことがあります。脅迫が理由であっても強盗は凶悪な犯罪です」 幹部自ら動画に出演し、警察に相談すれば「あなたや家族を確実に保護する」と呼びかけました。 殺人にまでエスカレートしている強盗事件。背後にいる指示役の検挙に向け、捜査本部は捜査を進めています。