三井住友建設、麻布台ヒルズ関連の累計損失757億円に…通期業績予想を最終赤字に下方修正
三井住友建設は12日、2025年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終利益が80億円の赤字(前期は40億円の黒字)になる見通しだと発表した。東京・港区の麻布台ヒルズに建設中の高層マンションの工期遅れに伴って、131億円の損失を計上したため。 【表】一目でわかる…麻布台ヒルズの特徴
麻布台ヒルズに関連する損失は累計で757億円に上る。最終赤字となれば、22年3月期以降の4年間で3度目となる。柴田敏雄社長ら役員の報酬を12月から4か月間、30~10%減額する。24年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比5・4%減の2182億円、最終利益が145億円の赤字(前期は51億円の黒字)だった。
麻布台ヒルズのマンションは19年に着工した。地下工事の工法変更や資材の不具合が相次ぎ、資材高騰もあり建設費が膨らんだ。当初は23年3月の完成予定だったが、現在は25年8月の完成を予定している。