勤続18年、退職金が「1000万円」ほど出るので早期退職を考えていますが、周囲から「早期退職だと税金が高い」と言われます。実際、そんなに大きな差があるのでしょうか?
退職して得る「時間」は、自分にとってどれほどの価値があるかを考えよう
ここまで、早期退職をすると退職金にかかる所得控除が受けにくくなることを解説しましたが、キャリアコンサルタントである筆者としては、それを理由に早期退職を踏みとどまることはおすすめしません。そもそも、質問者はなぜ早期退職を決意したのでしょうか。まだ若く、エネルギーのあるうちに働き方を改め、より充実した人生を送るためではないのでしょうか。 早期退職をして得ることのできる「あなたの人生の時間」は、今の会社に長期勤続をしたことで得られる給与や立場、そして退職金にかかる税金が軽減できることと比べて、どれほどの価値があるか。改めて考え、自分の心に従っていただきたいと思います。
まとめ
退職金にかかる所得税は、税制の上では「早期退職」は不利になります。早期退職を考えるにあたっては、退職金にまつわる所得税の仕組みなどについてしっかり理解をしつつ、早期退職をすることで得られる自分のメリットを意識して、後悔のないように決断しましょう 出典 国税庁 退職金と税 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部