【広島】大瀬良大地が開幕から無傷4勝 連続無失点は29イニングに 33歳右腕は進化止めず
<中日1-3広島>◇22日◇バンテリンドーム やったぜベイビー! 広島大瀬良大地投手(33)が7回3安打無失点の好投で開幕から無傷の4勝目をマークした。連続無失点を29イニングに伸ばし、17日に授かった第2子(長女)に贈るウイニングボールをゲットした。リーグトップの防御率は0・87にアップ。ベテラン右腕はチームの連敗も2で止め、2位阪神とのゲーム差を再び2・5に広げた。 ◇ ◇ ◇ ノーノー右腕が堂々のピッチングで中日打線を手玉に取った。大瀬良が三塁を踏ませず、7回を3安打無失点。前夜完封負けのお返しをするように、スコアボードに0を並べ、チームの連敗も2で止めて会心の笑顔だ。 唯一のピンチは末包の2ランで先制した直後の4回。先頭田中の左飛を好捕した末包が左足を痛めて負傷交代した。そのアクシデント直後に高橋周に13球粘られて歩かせ、続く細川にも死球を与えた。 「間が空いたところで、(高橋)周平君に粘られて四球を出したけど、なんとか1個ずつアウトを積み重ねたいと切り替えて投げられた。あそこは点を与えてはいけない場面。アツさん(会沢)が引っ張ってくれた」。1死一、二塁。中田を今季から重用するシュートで二飛に打ち取り、ディカーソンは直球で遊ゴロに沈めた。 交流戦明けの6月17日。自身の33歳の誕生日と同じ日に、第2子の長女を授かった。妻真由さんが臨月の時には、2歳の長男の育児にいそしんだ。「これから先はもう娘の誕生日になる。それはそれで幸せなこと」。娘の話題になると目尻は下がりっぱなし。これほどのモチベーションはない。初めてのプレゼントになるウイニングボールは、大事にバッグにしまった。 昨オフ、3度目の右肘クリーニング手術を受けた。7日のロッテ戦(マツダスタジアム)では、史上90人目、球団史上5人目のノーヒットノーランを達成し、完全復活を印象づけた。連続無失点は29イニングに更新。防御率は両リーグ唯一の0点台を誇る。「そういうことが続いているから、周りが見えるようになったりとか、投げながら勉強できている部分もあるのかな」。33歳右腕は進化を止めず、腕を振り続ける。