ツルツルになった自家用車のタイヤ。「交換」を勧められましたが、「パンク」しているわけじゃないし、「節約」のために我慢してもよいですか?
自家用車のタイヤを交換する場合は、タイヤ本体代や工賃、廃タイヤ処分費用などのコストがかかります。なかには、「タイヤの交換を勧められたけれど、まだ使えそうだから節約のためにそのままにしている」という人もいるのではないでしょうか。 本記事では、タイヤ交換の必要性や交換時期の目安、自家用車のタイヤ交換の費用の相場について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
タイヤ交換の必要性
車のタイヤは、消耗品です。経年劣化で固くなったり、走行ですり減ったりするため、定期的な点検や交換を行わなくてはなりません。 節約のためにタイヤ交換を怠ると、以下のようなトラブルが起こるリスクがあるため、注意が必要です。 ◆交通事故を招くリスクが高まる 劣化したタイヤは、ブレーキ性能に影響を及ぼす恐れがあります。固くなり柔軟性が失われたタイヤは、グリップ力が低下するため、ブレーキをかけたときに制動距離が長くなりやすい状態です。ブレーキの効きが悪くなると、追突事故やスリップ、バーストなどを起こしかねません。 ◆乗り心地が悪くなる 劣化して固くなったタイヤは、振動や衝撃などが吸収されにくくなるため、乗り心地が悪くなります。また、劣化したタイヤは燃費にも影響を及ぼします。車の燃費が気になる場合は、低燃費タイヤへの交換を検討してみることも一つの手です。 ◆車検に通らなくなる 国土交通省が公表している道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(国土交通省告示第619号)第167条4項の2で、タイヤの溝は「いずれの部分においても1.6mm以上の深さを有すること」と定められています。そのため、残り溝が1.6mm以下のタイヤは車検に通りません。
タイヤ交換時期の目安
タイヤの寿命は、タイヤの種類や走行距離によって変わるため、一概にはいえません。 ◆スリップサインをチェック タイヤ交換のタイミングの判断基準として、スリップサインがあります。スリップサインとは、タイヤの溝の深さが1.6mmになると現れるサインです。 タイヤの側面にある三角マークの延長線上にある接地面を見ることで、スリップサインが出現していないかが確認できます。表面がツルツルのタイヤは、残り溝が1.6mm以下となっている可能性が高いため、早急に交換したほうがよいでしょう。