探偵業、実際の仕事内容は?プロが明かす〝調査〟の対象はやっぱり「浮気・不倫」 気になる証拠の押さえ方
「名探偵XX」のように、しばしば小説やマンガ、アニメの題材になる“探偵”。しかし、現実には殺人事件や盗難事件の捜査は警察の仕事です。では、探偵はどんな仕事をしているのかというと、大部分はやはり「浮気・不倫」の調査なのだそう。気になる証拠の押さえ方などについて、探偵業者に話を聞きました。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一郎) 【写真】ここまで見えたら隠せない…探偵が調査に使うカメラ、「暗視」「望遠」その驚きの性能
7割は「浮気・不倫」の調査
「犯人はあなただ」そう言ってカッコよく真犯人を指し示す名探偵――小説やマンガ、アニメではよく見かけるシーンです。しかし、現実世界では殺人事件や盗難事件の捜査は警察の仕事。では、探偵は実際にはどんな仕事をしているのでしょうか。 首都圏を中心に探偵業を行うリッツ探偵社( https://ritztantei.com/ )代表の山村佳子さんに話を聞きました。 山村さんによると、実は探偵の仕事は「7割が浮気・不倫の調査と言われています」。同探偵社も、主な業務は浮気・不倫調査であるそう。 「他にも、事業者によって、素行調査や所在調査、身辺調査、ストーカー調査、盗聴器発見調査などがあります。調査自体の他にも、依頼者様との面談、打ち合わせ、契約、調査報告書の作成も大事な業務です」 探偵業法により、一定の条件下で、こうした調査が可能な探偵。浮気・不倫調査では、具体的には「張り込みと尾行がメイン」だとします。 「調査対象者が一般的な会社員のケースでは『平日の退勤後』と『休日』の行動を調査するパターンがあります。平日の場合は夕方、勤務先からの尾行調査が多くなります。 ただし、調査対象者の仕事内容によっては、例えば営業職の外回りなど、ずっと職場にいるとは限りません。必要に応じて通勤から帰宅までずっと調査していることもあります」 一日中、調査をしても、対象者には気づかれないものなのでしょうか。山村さんは「そこはこちらもプロですので『調査中に気づかれた』ということは過去に一度もありません。風景に溶け込む技術や、最新の機材を駆使して、証拠を押さえます」