【京都記念】プラダリア 斤量58キロも力強く押し切った重賞3勝目 池添学師「兄弟でG1を勝つチャンス」
「京都記念・G2」(11日、京都) 最強世代で培われた実力はだてじゃない。イクイノックスやドウデュースと同世代の5歳馬プラダリアは直線で力強く抜け出すと、内から追い上げるベラジオオペラを封じて重賞3勝目。池添は「内から足音が聞こえた時はあっと思ったけど、そこからもうひと伸びしてくれた。いい内容で強い競馬でしたね」と相棒の奮闘をねぎらった。 好スタートから内めの4~5番手をキープ。「落ち着いて臨めたし、3~4コーナーではいつでも動けるポジションを取れた」。4コーナーでは荒れた内を避けて馬場の外めへ。残り100メートルではベラジオオペラに並ばれたが、そこから伸び返して3/4馬身前に出たところがゴールだった。 検量室に引き揚げてきた馬上の兄とハイタッチした池添学師は「他馬より(斤量が)1キロ重かったですが堂々と勝ってくれました」と手放しで喜び、有馬記念14着からの巻き返しにも「前走も具合は良かったけど、結果的に攻め過ぎて輸送で体も減ってしまった。今回はしっかり体も戻ってパドックでも力を出せると感じました」と胸を張った。 目指すは大阪杯(3月31日・阪神)でのG1初制覇。兄である鞍上が「前回はG1の壁にはね返されたけど、この感じなら」と自信を深めれば、弟の指揮官も「兄が乗れるか分かりませんが、兄弟でG1を勝つチャンス」と力を込める。池添兄弟とともに着実に力をつける最強世代の名バイプレーヤーが、今年の春は主役を演じる。