衆院選、栃木４区は、自民党と立憲民主党の前職に共産党の新人も立候補し、三つどもえの激しい選挙戦となりました。 栃木４区に立候補したのは届け出順に、自民党の前職、佐藤勉候補（７２）、日本共産党の新人、川上均候補（６８）、立憲民主党の前職、藤岡隆雄候補（４７）の３人です。 自民党前職の佐藤勉候補は２８年前の衆議院選挙で初当選し、今回１０回目の当選を目指します。総務大臣や党の総務会長などを歴任した佐藤候補は９期２８年の実績を強調し、「つなぐ」を合言葉に、国土強靭化に向けた取り組みなどを訴えました。 自民党派閥の裏金事件を受けて「向かい風の選挙戦」と受け止め、誰もが分かりやすい改革を進めていくと呼びかけました。 （佐藤候補） 「いろいろ（政治とカネの問題で）言われることもあるが、しっかり受け止めさせて頂いて、間違いない改革をしていく。選挙制度改革も総理に進言して頑張っていきたい」 共産党新人の川上均候補は栃木５区から５回国政に挑戦し、今回初めて栃木４区からの出馬となりました。川上候補は自民党政治は行き詰まっていると、金権政治の問題などを厳しく批判しました。 今回４区の野党共闘は実現しませんでしたが、自民党と対決できる共産党の存在意義は上がっているとして、国民の暮らしを守る政策を進めていくと訴えました。 （川上候補） 「自民党の金権政治、統一教会との癒着の問題…この総選挙、行き詰った古い自民党政治をきっぱりと切り替え、第一歩にするのがこの総選挙である」 立憲民主党前職の藤岡隆雄候補は前回、小選挙区で当選した候補に４８２０票差まで迫り、４度目の挑戦で初の比例復活当選を果たしました。今回、５度目の挑戦で初の小選挙区での当選を目指すと力を込めました。 自民党派閥の裏金事件を厳しく批判し、新しい経済政策、物価対策で日本の立て直しを図っていきたいと訴えました。 （藤岡候補） 「新しい経済対策、物価対策…いつまでもアベノミクスの延長ではいけない。この経済政策の立て直しをまず皆さんに強く訴えていきたい。小選挙区選出を皆さんと一緒に勝ち取っていこうではありませんか」