中島健人“保田”の反撃に胸がすく…忘れられない名セリフとは? ドラマ『しょせん他人事ですから 』最終話考察レビュー
中島健人が主演を務めるドラマ8 『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』(テレビ東京系)。様々なクライアントの相談に乗ってきた弁護士の保田理(中島健人)。今度はまさか保田が標的にされてしまう.....。今回は最終話のレビューをお届けする。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】中島健人の笑顔が可愛らしくも時に恐ろしい…引き込まれる劇中写真はこちら。ドラマ『しょせん他人事ですから』劇中カット一覧
保田(中島健人)の反撃
かつ丼に大きな桶に入った寿司、ピザ、そして喫茶柏原からのスイーツデリバリー。相次いで届く出前のうち、保田が注文したのはもちろん喫茶柏原のスイーツ。それ以外は全て嫌がらせによるものだった。 加えて、いたずら電話にネットでの炎上、終いには弁護士懲戒請求書が届くなどエスカレートしていた。何者かが保田の偽アカウントを作り、DMでクライアントと接点を持ったほか、その火種は保田がこよなく愛する喫茶柏原にも及んでしまう。 そんな中、事務所に戻ってきた保田と加賀見灯(白石聖)。灯が何者かの気配に気づくと一人の男性が盗撮をしていた。捕まえようとするも振り払われてしまい、灯は腕にケガを負ってしまう。 嫌がらせや炎上にも動じず、マイペース貫く保田だったが、さすがに灯に被害が及ぶと黙ってはいられない様子。そして、ネットで情報収集していると、ある記事を知った保田の顔つきが変わった。 「しばらくお休みで~す。じゃ!」 保田は灯にしばらく休むように伝える。それもそのはず、灯の盗撮画像がネットに出回ってしまったのだ。 それを知った時の保田の顔つきは、これまでとは打って変わり、事態の重さを表していた。普段と変わらぬテンションで灯に休むように伝えるのだが、その気遣いは保田の人柄を伝えると同時に、反撃を予感させる。
暴露系配信者(粗品/霜降り明星)との対決の行方
保田の炎上の火種を作ったのが、フォロワー200万人を誇る暴露系配信者 Mr.チェケラ(粗品/霜降り明星)だった。なんでも保田が業務で知りえた個人情報を悪用していると吹聴していたのだ。 そして遂にMrチェケラと保田が直接対決....。というよりは、過去に裁判で面識があった両者。保田がMr.チェケラの個人情報を流しているというタレコミ、デマを鵜呑みにしてしまったことを暴いた。保田は内心、怒っていたのかもしれないが、口調や表情を崩さないのはさすが。怒りに任せて感情を爆発させては本来の目的を見失ってしまう、ゴールはここではないのだ。 そして、今回に限らず様々な火種を拡散していた「ジャスティス速報」中の人こと、荻原大地(長友郁真)へとたどり着く。軽い気持ちでやった、悪気はない、そして金がないと開き直る、そんな萩原に、保田の一撃。 「軽い気持ちでやったから、罪が軽くなるわけではありません」 「人を傷つけたらその代償を払う、それだけの話です」 普段よりも少しだけキリリとしつつも、口角はあがっている。そして損害賠償請求を突きつける。「いくらになるかな~(笑)」「弁明は結構です、同情とかしないので」。これが怖いのなんの。 正論や感情をぶつけるでもなく、法律という武器を手に、起こった事象に的確に冷静に対処していく。悪との対峙はこういうスタンスでありたいと、保田の戦い方は参考になった。