鹿児島県の新しい総合体育館をめぐり、整備事業の入札が先月、不調に終わったことを受け、1日の県議会で、議員から県の見通しの甘さを指摘する声が相次ぎました。 （自民党　外薗勝蔵議員）「人件費が高くなって人がいないとか、そういうのは理由にならない」 県の新たな総合体育館=スポーツコンベンションセンターをめぐっては、先月27日、人手不足による人件費の高騰などを理由に、入札参加を表明していた2つの事業者が辞退し、入札は不調に終わりました。 県は、これまで専門のコンサルタントらに5000万円以上を支払い、事業費313億円を算出していました。 入札不調を受け、1日の県議会の文教観光委員会では、議員から見通しの甘さを指摘する声が相次ぎました。 （県民連合　宇都恵子議員）「アドバイザーに相談した上で（313億円を）積算しているのか?」 （県スポーツ・コンベンションセンター整備課　西博夫課長）「専門コンサルから見ても、不調は当初予定していなかった事態」 （自民党　外薗勝蔵議員）「（専門コンサルに支払った）5126万円に対して、県執行部はけじめをつけないといけない」 県は今後、辞退した事業者らに聞き取りを行い、整備費の増額や整備手法の見直しも含め、対応を検討していくとしています。