【流行語大賞】「トクリュウ」による強盗事件は深刻な社会問題 横浜では殺人事件に/ノミネート
今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日、発表された。トップ10と大賞は、12月2日に発表される。 【イラスト】新語・流行語大賞大賞ノミネート一覧 ◆ ◆ ◆ 「トクリュウ」匿名・流動型犯罪グループの略称「トクリュウ」は、犯行グループによって匿名性の高いアプリやSNSなどを通じて犯罪の実行役が集められ、互いの素性も知らずに闇バイトとして集まり指示されたとおりに動く集団。2023年に警察庁が命名した組織犯罪の類型。 今年8月ごろから、東京やその近郊の首都圏を中心に、一戸建て住宅で暮らす世帯の被害が相次いでいる。9月19日には、横浜市青葉区の住宅に押し入った男らが住人の75歳男性を殺害し、現金約20万円を奪う強盗殺人事件が発生。同様の事態は全国でも確認されており、深刻な社会問題となっている。警察庁は「指示役などに脅迫されても必ず保護する」として、けして犯罪に加担しないよう呼びかける内容の動画も公開している。 ◆ ◆ ◆ 事務局では、今年の傾向を「2024年は1月に能登半島地震が発生し暗いニュースからのスタートとなったが、オリンピック、大谷選手の活躍、ダンス動画関連のヒットなど、話題は数多くみられた。流行語としては、小粒がそろったと思われる。また、『お金』にまつわる用語が数多く発生。責任をもたない風潮の世の中、光と闇が混在した年であり、嵐の前の静けさを感じさせる」としている。