【MotoGP】ヨハン・ザルコ、ホンダ陣営加入前は「今年で辞めようかと思っていたときもあった」
2023年シーズンをプラマックから戦ったヨハン・ザルコは、2024年以降にホンダからの契約オファーが来る前は引退も考えていたという。 【ギャラリー】2024年に向けて本格始動! MotoGPバレンシアテスト ザルコは2017年にMoto2の2連覇王者としてMotoGPクラスにステップアップ。ヤマハ、KTMとチームを移ったあと、2020年からドゥカティ陣営に加わり、2021年から現在までプラマックでレースを戦ってきた。 2023年シーズンにはオーストラリアGPで念願のMotoGPクラスキャリア初優勝を収めたザルコは、来シーズンからLCRホンダへと2年契約で加入する。 ザルコには当初、ドゥカティからプラマックで2024年の1年契約が提示されており、2025年以降はWSBK(スーパーバイク世界選手権)への転向の可能性が高いと見られていた。しかしザルコはMotoGPでトップ5を争うライダーであるという事実に対し、ふさわしくないオファーだと感じ、ホンダへ2年契約で移ることに繋がった。 そんなザルコだが、ホンダからのオファーが来る前、一時は今シーズン限りでの引退も考えていたという。 ドゥカティ時代に最も誇りに思えた瞬間はいつかと尋ねると、ザルコは「フィリップアイランドでの勝利だと答えるのが簡単だろうね。僕の達成できたベストリザルトだからだ」と語る。 「だけど2021年、そして今年は全体的な安定感を出すことができたと思う」 「僕らはスプリントレースという新しいカタチを学んでいる最中なんだ。僕はスプリントレースではあまりポイントを獲得できなかったけど、少なくともチャンピオンシップにおける5番手というポジションは確保している」 「今シーズン終了でもう辞めようかと思ってもいたけど、こうしたチャンスを貰えて、フレッシュな気持ちでもう2年はやれると思ったんだ」 「僕はこのことを誇りに思っている。今シーズンの表彰台を獲得し、勝利し、そして一貫性を保って将来を見据える新たなエネルギーを得ることができたことにね」 ザルコは11月末に行なわれたバレンシアテストで、代役参戦した2019年末以来となるホンダ・RC213Vのライディングを行なった。テストでザルコは61周を周回し、トップからは1.03秒差の17番手タイムを記録している。
Lewis Duncan