NHK党立花孝志「エガちゃんに声をかけている。明日花キララにも声をかける」と国政出馬打診…国会議員の裏金問題には「一般人もやって節税しよう」
この異常事態を仕掛けたのはNHK党の立花孝志氏だ
さて、この異常な立候補増を仕掛けたのが、NHK党(政治団体「NHKから国民を守る党」)の立花孝志代表だ。「都知事選に30人の候補を擁立します」と4月11日の記者会見で表明した。この30人立候補の背景を、立花氏自身はこう説明している。 「来年の参院選挙で国政政党へ返り咲くというゴールから逆算していくと、参議院東京選挙区というのは、東京都知事選挙と同じ選挙区、同じ有権者になりますから、ここ(東京都知事選挙)に対して、積極的に我々の政党の存在感をアピールしていく必要があるということです」(みんかぶマガジン、4月26日) こうした動きに対して、大手メディアは「激おこぷんぷん丸」状態だ。 読売新聞(6月12日)は、見出しで[ゆがむ選挙]「民主主義への挑戦」と強い言葉で牽制しつつ、本文ではこう記述する。 <近年の国政選や知事選を振り返れば、政見放送で候補者が個人的なトラブルの内容を相手の実名や勤務先を明かして語ったり、半裸になって卑わいな言葉を連呼したりする事例も相次ぐ。表現の自由を担保するため、公選法は、放送事業者が政見を「そのまま放送しなければならない」と定めており、カットされずに放送された。テレビやラジオを通じて有権者に政策を訴える場が、悪ふざけともとれる行為に使われている。/法の盲点を突くようなこれらの行為について、早稲田大の日野愛郎教授(選挙研究)は厳しく指摘する。「当選以外の目的で選挙活動を利用するのは、民主主義への挑戦とも言える行為。有権者の政治不信につながりかねず、野放しにしてはいけない」>
立花氏「メディアは我々がまるで選挙違反をしているように報じているが…」
読売記者の激しい怒りが伝わってくる筆致だ。 6月12日時点の情報だと、立花氏は、立候補者は「NHK党から19人、立花氏がサポートする5人が立候補する。24人というところで確定しました」としており、また<1カ所1万円の寄付で、第三者に選挙ポスターを貼る権利を譲る〝都知事選ジャック〟をすでに明かしている立花氏は「メディアは我々がまるで選挙違反をしているように報じているが、民主主義に則ってやっている。ポスター掲示場を建てるのが早すぎる。もうちょっと考えて建てろよと思う」と述べた>(よろず~ニュース、6月12日)と反論をしている。 立花氏でなくても、政治家や選挙候補者が選挙に出馬することによって、YouTubeなどのオンラインプラットフォームでの再生回数が増加し、それに伴って広告収入が増加する現象「選挙ブースト」に着目している人は多いのではないだろうか。 選挙期間中、候補者は多くのメディアに取り上げられ、かつ、自身の『政見放送』がNHK総合で流れることになる。政見放送は、候補者1人あたり5分30秒以内、候補者の経歴を紹介する経歴放送も30秒以内を1セットして、NHK総合では、各候補者の経歴放送と政見放送をセットで2回ずつ、経歴放送のみを1回流すことになっている。自分の知名度をアップさせたい人にはうってつけであろう。政見放送はNHKのほか、テレビは「TOKYO MX」が放送。ラジオはNHKラジオ第1のほか、選挙ごとに民放1局が持ち回りで流すことになっており、今回はTBSラジオが放送する。