鈴木もぐら、『ゴジラxコング』に独自の視点 「信頼度は…」「蛇魚うまそう」「リセットボタン願望」
あと、蛇うまそうだったな~。蛇っていうか蛇魚ですかね? うまそうでしたね、あいつ。血は緑なんですけど、肉の感じとか。コングが肉の塊を“ジュルリ”としていて、どういう構造なんだろう? 食べたくなりました。 ――そのシーンも吹き替えられそうなくらいリアルな肉のすすり方をされますね。 普通の肉じゃなかったですよね。普通にがぶってそのままくわえた分が取れるんじゃなくて、肉の集合体みたいな感じで。ぐっとやったら一部分がペロッと取れて、ジュルリ……みたいな。あれ、うまそうだったなあ。 ――いや、でもまさかそこをそんなグルメ映画みたいな感じで見ていらっしゃるとは。 やっぱり、あれを見るとどういう味がするんだろうと思うし、もし映画館で「蛇魚ホットドッグ」みたいなのあったら買います。「蛇魚定食」とか。 ■ゴジラが支持される理由を推測「閉塞感をぶち破ってほしい」 ――昔のゴジラ映画も観られていたとのことですが、思い出のあるゴジラ作品はありますか? やっぱり、『ゴジラVSモスラ』です。私、本当にモスラが大好きなんで。幼虫もかわいいですし。特に僕が好きだったのは2人組(小美人)の歌(「モスラの歌」)。あれが忘れられないし、あの歌で子供を寝かしつけたりしましたからね。トントンしてたら、自然と出ちゃう。あれは相当みんなの脳に残ってますよね。勉強になります。多分、ギャグとかもそういう「脳に残っちゃう」ってことが大事なんですよ。今回もモスラが出てきて、かわいかったです。“強かわ”というのがいいですよね。
――それだけ思い出もあるというゴジラですが、『ゴジラ x コング』も『ゴジラ-1.0』も大ヒットして盛り上がっているところに参加されることについてはいかがですか? 今のゴジラ攻勢の一端を担えるというのはすごい光栄です。破壊神ですからね。ゴジラが皆さんに支持される理由に、痛快さみたいなところもあるんじゃないかなと。みんな、閉塞感をぶち破ってほしいと思ってるんじゃないですか? 本当に街を壊されたら困るんですけど、作り物として壊されるとワクワクするんでしょうね。「自分のとこがぶっ壊された!」みたいな。やっぱり壊されることによって得られる安心みたいなの、あるじゃないですか? 「平和でよかったな」と再確認させてもらえる。だって、実際にゴジラが出たら怖すぎますよね。特に、光線が怖すぎるんだよ! 『シン・ゴジラ』もビルとか全部燃えてやばかったですし。みんなどこかでリセットボタン願望みたいなものがあって、フィクションの中でそれを託せる存在なんでしょうね。 ■鈴木もぐら 1987年5月13日生まれ、千葉県出身。2012年に水川かたまりとお笑いコンビ・空気階段を結成。2021年にはキングオブコントで優勝するなど話題に。俳優としても活躍の場を広げ、2023年にはドラマ『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』、2024年にはドラマ『PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~』にレギュラー出演している。 (C)2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
佐々木なつみ